はにわ風呂

「はにわ風呂」は山下清画伯(大正11年〜昭和46年)の大壁画がある、宿の名物風呂。男女入れ替え制になっていて、利用時間は次のとおりです。
女性 PM 2:00〜PM 8:00
AM 8:30〜AM10:00
男性 PM 8:30〜AM 8:00
脱衣所には腰や足裏のマッサージ機もあります。
完成したばかりの壁画をバックに、師匠の式場降三郎氏と共に入浴している山下清画伯の写真が飾られています。


山下清についてはこちらの公式サイトをご覧ください。

想像以上に広い浴室。壁画があまりにも大きいので湯舟が小さく見えますが、12〜13人はゆったり入れる広さです。浴室の奥には源泉蒸し風呂もあります。

「はにわ風呂」が完成したのは昭和36年(1961)。大壁画「大峰沼と谷川岳」は、貼り絵の原画をもとに特殊ガラスを使って、清さんが師匠・式場氏、美術工芸家の手塚氏と共に作成した作品です。


脱衣所の解説によると、沼に浮かぶボートは清さんの発想で、実際にはなかったとのこと。
後ろ向きの見物人が清さん本人だとか。探してみると後ろ向きの人が右のほうに2人います。宿の方に聞いたところ、一番右の青い服の人物だそうです。

湯舟の中央に立つ埴輪(複製)は、蝶形の髪に帽子(とんがり)をかぶり、肩に鍬を担ぎ、腰には鎌を差した農夫だそうです。

お湯も負けていません。埴輪の足元から注がれる湯は源泉かけ流し。とても柔らかな肌触りで何度でも入りたくなります。山下清画伯が気に入ったのもわかる気がします。