いにしへの つかまの出で湯 ひなさびて 
          麦生にまじる 連翹(れんぎょう)の花

                            釋 迢空
中庭の源泉井戸の脇に釋迢空(折口信夫)の歌がありました。


男  湯
大きなガラス張りで開放的で落ち着いた雰囲気の浴場。湯は弱アルカリ性の柔らかな肌触り。浴槽内の温度は42℃でちょうどいい湯加減です。
内湯の外周半分を囲むような形で露天風呂があります。周りは竹垣で囲まれていて心地よく、石垣のように組まれた湯舟と透き通った湯がすがすがしい雰囲気を醸し出しています。


露天風呂の脇には樹齢200年という百日紅(さるすべり)の大木があり、紅色の花を咲かせていました。


女  湯
清掃も行き届いていて気持ちの良い脱衣所です。湯上りにのどを潤す冷水も用意されています。
湯舟は男湯と同形、大きさも同じですが、女湯にはミストサウナがついています。
湯小屋は木曽五木(マキ、ヒノキ、サワラ、ヒバ、ネズコ)を使用して造られているそうです。奈良時代からの古湯であり、松本城主の御殿湯でもあったという伝統を感じさせる素晴らしい造りで、思わず写真を撮ってしまいました。。


貸切り桧風呂
お勧めはこの風呂。定員2名の小さな湯舟ですが、源泉がかけ流されています。温めなのでのんびり長湯を楽しめます。空いていれば、24時間いつでも使用できます。