【長座 宿泊レポート】 *温泉情報はこのページのおわりにあります。 |
湯元長座は評判の宿で、温泉博士こと松田忠徳氏もその著書『温泉教授の日本全国温泉ガイド』の中で、「経営者のセンスといったものが、そこここに感じられる極上の宿」と絶賛しています。予約も取りづらく、今回我々もこの宿の空いていた日に合わせて旅程を組みました。それにしても事前に予約金を振り込むというのは、これまでの旅行経験で2度目のことで、著名旅館にしては意外でした。 |
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高山市内から平湯神の湯を回って宿に到着したのが4時近く。男性従業員が駐車場で出迎えてくれました。荷物を持ってくれたのですが、歩くのが早いこと早いこと。玄関までは2、30mの緩やかな上り坂なのですが、ずいぶん引き離されてしまいました(笑) |
ロビーは天井が高く、堂々たる造りです。
囲炉裏のある和室には熊とカモシカの毛皮が敷いてあり、圧倒されます。 |
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←館内の案内板
複雑で、ちょっとした迷路のよう。
何度か迷ってしまいました。 |
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ここが我々が通された部屋。せっかくなのでちょっと奮発して囲炉裏つきの部屋にしました。 |
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でもこの囲炉裏部屋、部屋の玄関の上がり口にあるので通路のようでどうも落ち着かず、結局一度も座りませんでした。 |
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それにしても暑い。外より暑い感じです。案内してくれた仲居さんも「ずいぶん暑いわねえ。あら、エアコンが切れている」と、最強にセットしてくれました。(到着前につけておいてくれるとうれしかったのですが。)仲居さんの話では、奥飛騨も朝夕こそ涼しいものの、地球温暖化の影響で昔に比べてずいぶん暑くなったそうです。 |
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長座は風呂自慢の宿でもあります。どこから
入ろうかと迷いますが、まずは明るいうちに
かわらの湯へ。
←左の画像をクリックしてください |
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駐車場から玄関までの通路。いい雰囲気です。到着して案内してくれたときも、脇の坂道を早歩きするのではなく、ここを通ってくれればよかったのに・・・。 |
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ひと風呂浴びて部屋に戻ると・・・暑い。冷えていないというより逆に暑くなっている感じ。どうやらエアコンが壊れているようです。フロントに電話して見に来てもらうと、フィルターが汚れているからかもしれないので食事の時間に見てみますとのこと。部屋の交換は不可能だそうです。これはあとで気づいたのですが、夕食で出す岩魚と五平餅をこの部屋の真下で焼いており、部屋はいわば五右衛門風呂状態になっていたようです。
部屋にはとてもいられないので、夕食の時間まで風呂に入って過ごすことにしました。 |
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↓の画像をクリックしてください |
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貸し切り風呂 |
大浴場 |
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食事は朝夕とも食事処の囲炉裏端で。 |
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冷やし蒸し、いたどり、草蘇鉄、冬瓜汁、岩魚、虹鱒、無花果、蓮根、うなぎ豆腐、
焼こも豆腐、五平餅、飛騨朴葉焼、とれたて山菜、わらび寿司・・・ |
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美味しい料理を食べて部屋に戻ると・・・暑い。間もなく男性従業員が来て、エアコンの基盤が壊れていてどうしようもないとのこと。仕方がないので扇風機を持ってきてもらいました。
8時過ぎ、館内放送が入り、温泉街の中ほどにある「昔ばなしの里」の広場でお祭りをするとのことなので行ってみることにしました。 |
「これといった観光スポットのない福地温泉」(祭りの司会者談)では、来てくれたお客さん
に楽しんでもらおうと、毎年夏休み中の1ヶ月(今年は7月25日〜8月25日)、雨天を除
く毎晩、子供たちを含む温泉街の皆さんが郷土芸能の「へんべとり」という獅子舞を上
演しています。村上天皇の蛇退治に由来するものだそうです。
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司会の人が「今晩は雨が心配され、私たちとしてはちょっと期待したのですが、どうにか
開催できるようです」と本音交じりの冗談を言っていましたが、温泉街全体で福地温泉
を盛り上げていこうとする努力はすばらしいと思います。 |
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獅子舞を楽しんで、再び部屋に戻ると、夕方ほどではないにしてもやはりこもったような空気。窓を開ければ涼しい風も入ってくるのですが、なんと部屋のすぐ下に居酒屋があって賑やかなこと。こうなると、洗面所の紙コップは味気なく、畳の大きなしみは気になるし、通路のような囲炉裏部屋もうらめしい。昨日、いや(人気宿でフル稼働だっただろうから)この夏この部屋に泊まった人たちも同じ思いをしたのだろうな。我々を含めて運悪くこの部屋に泊まった人は決してリピーターにはならないだろうね・・・などと話しながら、扇風機を回して早々に寝ました。 |
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朝食、美味しかったです。
特に生卵を絡めて焼いた朴葉味噌は絶品。
ご飯が進みました。 |
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朝食から戻ると「やったあ!」。布団が敷いたままでした。二度寝こそ最高の贅沢と心得るぐうたら夫婦はさっそくごろり。ところが喜びもつかの間、ドアをノックする音と「お布団を上げに来ました」との通告。どうせなら食事中に上げておいてほしかったなあ・・・・・いつもは時間ぎりぎりにチェックアウトする我々ですが、今回は早々切り上げました。 |
【また行ってみたい度】 →こちらをお読みください |
やなぎ夫: |
★★☆☆☆ |
やなぎ妻: |
★☆☆☆☆ |
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2006年8月21日 |
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