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チャツボミゴケ公園 〜群馬県中之条町六合地区〜 (2016年8月11日)

そば処「野のや」から向かいの喜久とうふ店の所を京塚温泉方面へ左折し、時折現れる標識を頼りに30分程走ってようやく到着・・・と思ったらそこは管理事務所で、そこで入園料(管理維持費)300円を払い再び車に乗って今度こそチャツボミゴケ公園の駐車場に向かいます。
駐車場からチャツボミゴケが群生している「穴地獄」まではなだらかな坂道を徒歩で進みます。我々もそうですが、大部分の人はもっと気楽に考えて訪れたようで、サンダル履きの人も結構いました。これを読んで行ってみようと思った方はぜひ運動靴でどうぞ。

「穴地獄」に向かう途中、まず目に飛び込んでくるのがこの地層。下に案内板をそのまま転記します。
褐鉄鉱:群馬鉄山(昭和19年〜昭和40年)で露天掘りにて採掘された鉄鉱石の一部で、この地から索道で太子駅まで運ばれていた。
平安・鎌倉時代には、色彩の良い赤色の部分は「ベンガラ」として塗料の材料として都へ運ばれていたといわれています。
道路にもこのように露出しています。

ちなみに「ベンガラ(弁柄)」は江戸時代にオランダを通じてインドのベンガル地方産のものを輸入していたことに由来するそうです。

道沿いの渓流を見ながらの散策も楽しい。
途中、観瀑台もあります。このあたりにもチャツボミゴケが生息しています。

さあ、「穴地獄」に到着です。周囲には木道が設置されていて「穴地獄」をぐるりと一周できます。
再び案内板を転記します。
チャツボミゴケは苔類のウロコゴケ目ツボミゴケ科に属し、学名をユンゲルマンニア・ブルカニコーラと言います。強酸性の温泉水が流れる場所に育つ珍しい苔で、ここは国内最大規模の群生地です。

この場所は「穴地獄」と呼ばれ、元は白根火山の爆発で出来たすり鉢状の大きな穴で、硫酸酸性泉の20℃程の鉱泉が湧出し、動物が落ちると出られなくなって死んでしまうことからこの名がついたと言われています。
現在は平地となり当時の面影は残っていませんが、太平洋戦争末期の昭和18年4月に、日本鋼管鰍ェ鉱業権を取得し群馬鉄山として採掘が始まりました。そして、この鉄鉱石を運搬するために、現在のJR吾妻線が渋川駅から長野原草津口を経由し太子駅(現在は廃駅)まで敷設されたのです。鉱山は昭和41年3月に閉山し、その後、日本鋼管鰍フ保養所として管理されてきました。
平成23年10月、六合地区が日本で最も美しい村連合に加盟しましたが、赤岩集落、野反湖と合わせてこのチャツボミゴケが加入要因となりました。

平成24年3月、チャツボミゴケを含む485,350uの土地が、中之条町に無償譲渡され、この貴重な自然遺産を未来に残していくために、保護管理の取り組みが行われています。
(ここまで案内板)

真夏だったので黒ずんだ部分もありましたが、それでもチャツボミゴケの美しさに感動することしきりでした。

草津温泉からチャツボミゴケ公園へ行く場合は、草津国際スキー場天狗山ゲレンデから県道55号線経由のほうがお勧めです。





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