女将さんと思しき女性に立ち寄り湯を請うと「内湯だけですがいいですか。」 もちろんいいですとも。その内湯が目当てなのですから。ちなみに内湯の他に男女別の露天風呂があります。 |
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やなぎ妻が帳場の奥に目敏く見つけたのが板戸に描かれた鶴の絵。近隣在住の、主に仏画を描いていた画家の手によるもので、元々は押入れ戸だったものを玄関をリフォームした際にここに持ってきたそうです。
「ほんとは鳩だったらよかったんだけど」と女将さん。 |
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旧館から階段を下り、長い廊下を進むと浴場に到着。それまでの鄙びた湯治場的な雰囲気からがらりと変わって、明るくさわやかな感じにリフォームされています。 |
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脱衣所も掃除が行き届いていて気持ちいい。「天然温泉に付入浴後は必ずふたをして下さい」との掲示板。「ふた」こそがここの名物です。 |
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内 湯 |
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7,8人ほどは入れる湯舟に檜板のふたがしてあります。江戸時代から続く伝統だそうで、保温の他、温泉に含まれる炭酸成分を活かす効果や檜によるリラックス効果も期待できるのでしょう。 |
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檜のふたは1枚何キロあるのでしょう。重いです。女湯の妻は2枚ほど開けて湯舟に入り、湯舟の中からふたをずらすという技を編み出したとか。もっとも、貸切り状態だったので5枚も開ければ十分でした。 |
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昆布茶色とでも表現したらいいのでしょうか。青緑っぽく笹濁りした湯は実にマイルドな肌触り。季節や天候によって白くなったり、黄色くなったり、様々な色になるそうです。源泉温度44℃ほどの湯を加水加温なしでかけ流していて、湯舟では40℃くらいでしょうか。じっくり長湯ができる湯温です。 |
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静かに湯が注がれる湯口からは時折思い出したかのようにガバガバと湯が溢れてきます。オーバーフローする湯は湯舟内の穴から下の写真のように排湯されるシステム。ふたをする都合上、考え出されたものでしょう。 |
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湯舟は男女別に内湯が1つずつと、始めに書いたように内湯の浴場とは別のところに露天風呂がやはり男女別に1つずつあります。 |
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鳩ノ湯温泉、実にすばらしい湯でした。30分ほど入浴して湯上がり処で待ち合わせた我々夫婦ですが、あまりの気持ち良さにもう20分入ろうということになりました。脱衣して重いふたをまた開け閉めする面倒を考えても再度入りたくなった絶品温泉です。 |
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【また行ってみたい度】 →こちらをお読みください |
やなぎ夫: |
★★★★★ |
やなぎ妻: |
★★★★★ |
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2014年3月29日 |
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