伊香保温泉 〜伊香保温泉露天風呂〜
いかほおんせん いかほおんせんろてんぶろ |
群馬県北群馬郡伊香保町湯元581 |
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今の温泉街の原形ができたのは戦国時代。長篠の戦に敗れた武田勝頼が翌年の1576年に負傷者の治療のために 湯元(泉源)からやや下った地に石段の温泉街を造った。計画的に造られた日本初の温泉都市である。
伊香保のシンボル・石段は360段、全長は約300メートルある。運動不足の体にはかなりきつい・・・ |
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小間口
決められた量の湯を各宿に分配する仕掛けで、1639年に定められた分湯制度。小間口観覧所で見ることができます。
小間口の仕組みについてはこちらをご覧ください。
http://www.ikaho-koganenoyu.net/ |
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【伊香保温泉露天風呂 入湯レポート】 *温泉情報はこのページのおわりにあります。 |
石段街の最上部からさらに奥に進むと、河鹿橋が見えてきます。新緑に朱色が映えます。
このあたりが湯元で、里人が温泉療養をした初期の宿の跡が「史跡・千明元屋敷跡」として残されています。 |
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ちなみに、石段街の下からここまで歩いてくるのは少々つらいです。車利用で、時間と体力に余裕のない方は橋のたもとに駐車場があるので、車利用をお勧めします。温泉街の中を抜けるルートもありますが、非常に狭いので石段下から右側の道を上ってください。 |
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伊香保温泉飲泉所 |
飲むと痛風・慢性アレルギー性疾患・肥満症・鉄欠乏性貧血症・慢性便秘に効果があります。大人は一日600ml以下の飲用と書いてありますが、鉄の味がするなかなかのまずさ。牛乳ビン3本は厳しいです。 |
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伊香保温泉源泉地 |
毎分約1443リットルの第2号源泉湧出口です。ガラス張りになっていてお湯が湧き出す様を覗き見ることができます。伊香保温泉は明治42年に日本で初めてラドンが発見された地であり、それを記念した碑が建っています。 |
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草津温泉同様、伊香保温泉を
広く紹介したベルツ博士の胸像 |
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伊香保温泉露天風呂 |
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さあ、いよいよお目当ての露天風呂。
伊香保温泉観光協会直営の公共浴場です。 |
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風呂そのものが庭園になっているような
いい雰囲気です。 |
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奥が源泉が直接注がれる熱めの浴槽。手前が仕切りの溝を抜けてお湯が入る温めの浴槽。 |
もちろん源泉かけ流し。
泉源のすぐ近くにあるのですから
正真正銘、新鮮なお湯です。 |
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注ぎ込むまでは透明ですが、
鉄分が多いため、空気に触れると
茶褐色に変わります。
まろやかな肌触りのいいお湯です。 |
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あまりの気持ちよさに眠っている人も・・
私が入ってから上がるまでの30分間、
ずっとこの体勢でした(笑) |
竹垣の向うが女性浴場で
同じ作りになっています。 |
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いや〜、実にいい露天風呂です。 |
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ところで、昨年(2004年)は伊香保温泉にとって大変な年でした。長野県白骨温泉の入浴剤混入事件に始まった「インチキ温泉疑惑」はここ伊香保にも飛び火しました。
伊香保には元来の茶褐色の湯(「黄金(こがね)の湯」)の他に1996年に町が掘り当てた「白銀(しろがね)の湯」と呼ばれる無色透明、泉温10.7℃の冷泉があり、このいずれの湯も引けない施設が水道水を温泉と偽ったり、そこに入浴剤を入れて茶色くしたりしていたということです。
コトが明るみになり、温泉街は正常な状態になったのでしょうが打撃は大きく、受付の人の話ではこの露天風呂を訪れる客もかなり減ってしまったとか。おかげでGWだというのにゆったりのんびり入れましたが、こういう本物の温泉にまで影響が及んだのは残念です。 |
【また行ってみたい度】 →こちらをお読みください |
やなぎ夫: |
★★★★★ |
やなぎ妻: |
★★★★★ |
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2005年4月29日 |
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