一般的には超マイナーな温泉宿なので、失礼ながら超鄙びた建物を想像していたのですが、高級料亭かと思うような宿構え。
看板の「ようこそ!! あなたのオアシスに」というキャッチコピーがなんとものどかです。 |
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受付けで立ち寄り湯をお願いすると、「大広間のご利用時間は終了しましたがよろしいですか?」とのこと。もちろん構いません、うわさの「隠れ名湯」を味わえるのなら。
入浴料750円を払って浴場へ。ロビーの脇にコインロッカーがあることからも日帰り入浴の客が多いことがわかります。 |
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浴場はそう広くありません。温泉浴槽の他に、サウナと水風呂があります。 |
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源泉温度17℃ほどの鉱泉を加温循環して使用しています。湯は透明ですが、隣の水風呂と比べて明らかに薄黄緑色をしているのがわかります。浴場の入口にその日の天気のよって透明だったり濁ったりすると張り紙がしてありました。
この湯の良さは入るとすぐにわかります。ヌルスベした素晴らしい浴感、包み込まれるような気持ちよさです。そしてよく温まる。さほど長く入らないうちに汗がどんどんふき出してきました。 |
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湯舟の脇に蛇口がありました。捻ってみると・・・なんと加温前のピュアな源泉でした。はっきりしたゆで卵のにおい。「硫黄臭い」というより「ゆで卵」というほうがぴったりのいい匂いです。舐めてみるとほどよい塩梅の食塩水。そして加温した湯と同様にトロっとした感触。欲を言えば、水風呂はこの源泉を満たしてほしいのですが、湯量の関係でそうもいかないのでしょう。 |
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湯口の上のこれは?? もしかして白雪姫の七人の小人??? どうして????
しかも頭の上にも小人が載ってる・・・ |
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窓の外、草木に埋もれるように石仏が立っています。30体ほどあるというこの石仏は、温泉で病が治ったお礼に人々が奉納したものだとか。 |
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そういえば、来る途中、1kmほど手前の塩畑堂橋のたもとに「小野小町祈願所 塩薬師如来」という看板がありました。帰りに寄ろうと思ってうっかり別の道を通ってしまいましたが、あとで調べてみると、京の都から故郷の出羽の国へ帰る途中の小野小町がこのあたりで病気になり、薬師堂の近くに湧く冷泉で癒したという伝説が残っているそうです。
真偽はともかく、この周辺では古くから塩分を含んだ薬効あらたかな鉱泉が湧いていたことを窺い知ることができます。まさしく「隠れ名湯」でした。 |
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【また行ってみたい度】 →こちらをお読みください |
やなぎ夫: |
★★★★☆ |
やなぎ妻: |
未入湯 |
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2012年8月27日 |
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