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暮坂峠(くれさかとうげ)
主要地方道中之条・草津線の中間、中之条
町と六合村の境にある峠。標高1086m。
大正11年秋、歌人・若山牧水はこの峠を通り
長詩『枯野の旅』ほか多くの歌を作りました。 |
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『枯野の旅』より
乾きたる
落葉のなかに栗の実を
湿りたる
朽葉がしたに橡(とち)の実を
とりどりに
拾ふともなく拾ひもちて
今日の山路を越えて来ぬ
長かりしけふの山路
楽しかりしけふの山路
残りたる紅葉は照りて
餌に饑うる鷹もぞ啼きし
上野(かみつけ)の草津の湯より
沢渡の湯に越ゆる路
名も寂し暮坂峠 |
牧水詩碑 |
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山桜が満開でした |
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旧大岩学校(牧水会館)
暮坂峠を越え、曲がりくねった山道が終わる
と道幅が広くなり、やがて沢渡温泉入口の少
し手前、右手に大きな茅葺き屋根が見えて
きます。 |
ここを訪れた牧水は二つの歌を残しています。 |
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人過ぐと生徒等はみな走せ寄せて
垣よりぞ見る学校の庭の
われもまたかかりき村の学校に
この子等のごと通る人見き |
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ここは明治12年に建築された学校で、昭和29年に新校舎ができるまで使用されていたそう
です。今は「牧水会館」と命名されこの地区の集会所となっており、中之条町指定重要文化
財として保存されています。詳しくは左上の画像をクリックしてください。写真が大きくなります。 |
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「暮坂高原 花楽の里」より暮坂峠を望む |
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赤岩集落
暮坂峠を草津方面に越えると六合村小雨の
集落で国道292号線の旧道にでます。左に
折れて長野原方面に向かうこと数分で「六
合赤岩集落」の看板が。左折して細い道を
進むとこんな風景が現れます。 |
この赤岩集落は明治・大正の面影を今に残
しており、水車小屋(写真上)や茅葺き屋根の
お堂(写真右)、土蔵などがひっそりと佇んでい
います。
ここでは時間が非常にゆっくりと流れている
ようで、ほのぼのとした気分になりました。
すぐ近くには「六合赤岩温泉・長英の隠れ湯」
もあります。 |
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