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日向見薬師堂は四万温泉日向見地区にあり、道を隔てて共同浴場「御夢想の湯」があります。 |
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薬師様は「薬師瑠璃光如来(やくしるりこうにょらい)」といい、すべての人を病気の苦しみから救ってくれる仏様といわれています。平安時代、源頼光の家来、碓氷貞光が越後から峠を越えてこの地で野宿をし、一晩中読経してまどろんだところ、夢の中で「汝の読経の真心に感心し四万の病気を治す温泉を授けよう」と山の神から信託を受け、目を覚ますと温泉が湧き出ていたといい、そこに祀ったのが日向見の薬師だそうです。 |
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薬師堂は慶長3年(1598)、時の領主真田信幸(信繁の兄)の武運長久のために建立したもの。薬師堂の前にある建物は「お籠(こもり)堂」で、人々が泊まり込みで病気平癒を祈ったといいます(1614年築)。
薬師堂は明治45年(1912)に国宝に指定されましたが、昭和25年(1950)の法律改正によって国指定重要文化財となりました。上の写真に見えるように、石碑には「国宝」の文字が刻まれています。 |
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