谷川温泉 〜水上山荘〜
たにがわおんせん みなかみさんそう |
群馬県利根郡みなかみ町谷川556 |
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谷川温泉は谷川連峰南側の山間に湧く静かな温泉地。
その昔、富士山の神である木花咲耶姫(このはなさくやひめ)が谷川の水で衣の裾を洗ったところお湯に変わったという伝説があり、「御裳裾(みもすそ)の湯」と呼ばれていた。昭和11年、川端康成の勧めで太宰治が逗留した温泉としても有名だ。
水上山荘は谷川温泉の最奥にある宿。湯の使い方で「オール5」の評価を得ている、本物の温泉にこだわり抜いた湯宿である。 |
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【水上山荘旅館 入浴レポート】 *温泉情報はこのページのおわりにあります。 |
大型旅館やホテルが建ち並ぶ水上温泉から車で10分程県道を上っただけで、まったく雰囲気の違う温泉地、谷川温泉に到着です。 |
だいぶ前に別の宿に泊まったことがありますが、今回は水上山荘に立ち寄り湯。小ざっぱりとしていながらも品の良さが漂うロビーです。 |
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水上山荘で立ち寄り湯ができるのは14時から15時の間の1時間だけ。もちろん清掃時間の確保と宿泊客への配慮でしょう。この時間設定に異議なしです(笑)。 |
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脱衣所に男性浴場「古代檜風呂」の温泉利用証が掲示されています。源泉・泉質・引湯・給排湯方式・加水・新湯注入率すべての項目で5、オール5の評価を受けています。 |
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これがオール5評価の浴槽「古代檜風呂」。熱すぎもせず温過ぎもせず、3本の源泉を絶妙のバランスで混合した湯がバンバンかけ流されています。
pH8.6のアルカリ性単純温泉はすべすべした柔らかい肌触り。好みに左右されない万人向きの温泉です。
竹のコップがあったので飲んでみるとこれまた癖のない飲み心地。いくらでも飲めそうですがそこは温泉。ほどほどが体に良いでしょう。 |
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風格があるというより「清楚な」という形容詞がぴったりの浴場で、入っていて爽やかな気持ちになります。 |
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「檜の宿」というだけあって檜にこだわっており、ボディーソープもシャンプーもリンスもヒノキオイル入りのものが置かれています。 |
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案内板より
その昔この地に住んでいた仙人が湧き出る温泉で自然に出来た露天風呂に毎日入ることを楽しみにしておりました。一つの石に毎日腰かけ秀峰谷川岳を眺めること百数十年、その石の形が人の体になじみ腰掛石になったとのことでございます。弊館の露天風呂のお湯の中にその仙人石がございます。その腰掛石に座って天然温泉に浸りますと長寿を約束されると昔からの伝説がございます。 |
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「腰掛石」というのがどれなのかよくわかりませんでしたが、湯舟の真ん中に石のベンチが2つあったので一応座っておきました(笑) |
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湯舟は二つあって、湯口から湯がバンバン注がれている方が熱め、離れている方が温めになっています。 |
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初めのうちは霞んで見えなかったのですが、しばらくすると手前の二つの尾根が作る楔の先に谷川岳が姿を現しました。感激です。角度的に女性浴場の方がよく見えるのではないでしょうか。 |
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水上山荘、いい湯でした。オール5の湯はもちろんですが、日帰り入浴時間が14時から15時までの1時間だけというのがまたステキ。清掃時間の確保と宿泊客優先の心意気やよし、です。1時間だけでも立ち寄り湯ができるのはうれしい限りでした。
季節や気温によって3本の源泉のブレンドを変えて温度調節をしているというこだわりの湯宿、別の季節にもまた訪ねてみたいと思います。 |
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