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湯檜曽温泉 〜林屋旅館〜

ゆびそおんせん はやしやりょかん

群馬県利根郡みなかみ町湯檜曽124
湯檜曽温泉林屋旅館は、谷川連峰の麓、国道291号線沿いの鄙びた温泉街にある。創業は大正12年、昭和初期には与謝野晶子・鉄幹夫妻も投宿したという老舗宿だ。

後述するように湯檜曽温泉の歴史は古く、その発見は室町時代に遡る。昭和初期には水上温泉を凌ぐ賑わいを見せたこともあるという湯檜曽温泉だが、現在は宿5軒の静かな佇まい。

【林屋旅館 入浴レポート】 *温泉情報はこのページのおわりにあります。
平日の昼前、湯檜曽温泉を訪れました。以前、新潟出身の職場の同僚が大好きだと言っていた温泉地で、いつか行ってみようと思っていました。群馬県内の温泉をめぐる折に参考にしている『群馬県の小さな温泉』(小暮淳著・上毛新聞社)で林屋旅館のことを知り、訪ねてみることに。今回のレポでの温泉の由来についての記事も同書を参考にさせていただきました。
「湯檜曽」という地名は不思議な響きですが、次のような由来があるそうです。

平安時代後期、前九年・後三年の役に敗れた奥州安倍一族は全国に落ち延び尾瀬城を築いた。しかしそこも室町時代に足利氏に攻め滅ぼされ、残党が落ち延びていく中で湯けむりが立ち上るこの地にたどりつき、「ゆのひそむ村」と名付けて永住の地としたことからいつしか「ゆびそ」と呼ばれるようになった。

また、林屋旅館のHPではその昔、仙人が湯がビソビソと湧き出るこの地に庵を作り、「湯檜曽庵」と名付けたのが始まりと紹介しています。
JR上越線湯檜曽駅を過ぎると、まもなく温泉街に到着します。この道は国道291号線(清水街道)。群馬県前橋市と新潟県柏崎市を結ぶ国道ですが、いわゆる「点線国道」というやつでこの先数キロの所で道は途切れ、次に復活するのは南魚沼市の山中です。明治時代にこの道が開通した当時は関東と越後を結ぶ唯一の道として馬車で清水峠を越えたそうで、湯檜曽温泉も賑わったといいます。その後、長野回りの信越線が開通すると客足は途切れましたが、昭和になって上越線が開通すると再び客足が戻り、高度成長期には大変な賑わいを見せたそうです。

そんな歴史を持つ湯檜曽温泉ですが、現在はまさにひそむように静かな温泉地になっています

 
小さな構えながら、老舗を感じさせる上品なフロントです。「鐡道省指定旅館」の看板が飾られています。

女将さんでしょうか、平日の立ち寄り入浴客に一瞬戸惑った様子でしたが、快く浴場に案内してくれました。

浴場の扉を開けて真っ先に目に飛び込んできたのが、湯舟からドバドバと溢れ出している透明な湯。そしてスキージャンプのタイル画です。

素晴らしい!
肌触りの柔らかい、弱アルカリ性の湯が湯口からバンバン注がれ、それと同量の湯が湯舟からオーバーフローしています。湯は夏場ということもあり、やや熱めに感じます。
網戸になっている窓から心地よい風が入ってきます。窓から湯檜曽川の速い流れが見下ろせます。
総タイル張りのいい浴場。モザイクタイルのアーチ天井が実にきれい。美しい内湯が大好きです。

浴場はこの大浴場(定員15名)と定員5名の小風呂の二つ。宿泊の場合は男女入れ替え制になっているようです。

湯が溢れる湯舟の脇でごろりと横になっていたら眠ってしまいそうでした。

また行ってみたい度 こちらをお読みください
やなぎ夫: ★★★★☆ やなぎ妻: 未入湯
2013年9月10日

DATA (記載情報は訪問時のものです。変更されている場合もありますのでご注意ください)
【泉質】 アルカリ性単純温泉
【源泉温度】 41.4 / 47.2℃  【pH】 7.9 / 8.2
【湧出量】 152リットル/分
ノート】 源泉かけ流し(音松の湯・薬師の湯 混合泉)
【効能】 神経痛、関節痛、筋肉痛、五十肩、うちみ、慢性消化器病、痔疾など
【日帰り入浴時間】 11:00〜15:00
【入浴料金】 800円
【電話】 0278(72)3508
【HP】 林屋旅館公式サイト
【地図】 
【アクセス】 関越道水上ICから国道291号で15分
       JR上越線水上駅からバス(「ゆびそ温泉街」下車)、またはタクシーで10分




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