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じゃっぽの湯は大湯に代わる青根の共同浴場として2006年にオープンしました。
「じゃっぽ」とは土地の言葉でお風呂のことです。 |
男女別に内湯がひとつずつ。15〜16人は入れるでしょうか。L字型のゆったりした浴槽です。
注がれる湯は、大湯、新湯、山の湯、蔵王の湯、不忘の湯、花房の湯、新名号の湯の混合泉、無加水、無加温の湯がじゃんじゃんかけ流されています。わずかに白濁した透明の湯はやや熱めで浴感があるいいお湯です。 |
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訪れたのは日曜日の昼時。マイ桶を持った地元の方が次々と入ってきます。
駐車場には宮城ナンバー、仙台ナンバーに混じって私のような他県ナンバーもありました。 |
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青根温泉にはこんな伝説が残っています(青根温泉観光事業共同組合パンフレットより)
蔵王への登山道近くに、高さ90メートル幅5.4メートルで落下する不動滝という滝があり、ここにはウナギとカニの勢力争いの伝説が語られている。
むかし、不動滝には、年老いたウナギが主として棲んでいた。ところがある日、隣り合わせにある三階滝に棲む老いたカニが、不動滝への侵攻の行為をあらわにしてきた。このままでは不動滝はカニに奪われてしまう、なにか手はないか・・・と考えたウナギは、ある夜、うら若き美女に化して、篭山に住む漁師を訪ねた。
『三階滝に棲むカニに、夜ごと悩まされ・・・』と、いったかどうか。漁師は好奇心に駆られ、カニ退治を引き受け、夜半に不動滝で待ち合わせることにした。そして、約束の時刻、猟銃を担いで不動滝へ来てみると、血なまぐさい風が吹いていた。
『さては、老いたウナギは殺されたか』と、漁師が不動滝の滝壷を覗くと、そこには三階滝のカニが、物凄い形相でこちらをにらんでいた。漁師は腰を抜かさんばかりに驚き、一目散に逃げ帰った。
そしてその日から七日間、澄川の水は、紅色に染まったという。一説によれば、この時カニにちょん切られたウナギの頭は、青根温泉に流れ着き、それから青根の湯は、頭ののぼせに効くようになった。胴が流れ着いた峩々温泉は胃腸に効くようになり、尾が流れ着いた遠刈田温泉は神経痛、リューマチなどに効く湯が湧くようになったという。 |
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湯上りに道路を挟んで向かいにある青根洋館をぶらりとして面白いことに気づきました。ひょっとしてじゃっぽの湯の外観のモチーフは青根洋館ではないでしょうか。
確認はしていませんが、そうに違いないと一人悦に入って青根温泉をあとにしました。 |
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【また行ってみたい度】 →こちらをお読みください |
やなぎ夫: |
★★★☆☆ |
やなぎ妻: |
未入湯 |
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2008年4月20日 |
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