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青根温泉 〜じゃっぽの湯〜
あおねおんせん じゃっぽのゆ

宮城県柴田郡川崎町青根温泉9-1
青根温泉は蔵王連峰の山ふところ花房山の中腹標高600mにあり、天気の良い日には太平洋も見渡せる。

温泉は1528年の発見とされ、一説には青い木の根元から湯が湧き出していたので「青根」の名が付いたともいわれる。江戸時代には仙台藩伊達家の御殿湯として藩主も訪れた歴史ある温泉場である。



←遠刈田方面からの温泉街入口付近
【大湯】

大湯は青根温泉発祥の湯宿、不忘閣の所有ながら長らく共同浴場として親しまれてきたが、老朽化に伴い2008年に建て替えられて、不忘閣の宿泊客のみの利用となっている。

以前は道路側にもあった出入口がただの壁になっている。
【青根洋館】

東北学院と仙台教会の宣教師住宅だったものを昭和34年に青根温泉に解体移築し、東北学院大学のセミナーハウスを経て、平成14年に川崎町が譲り受けた。1階が観光案内所、2階が古賀政男記念館として一般公開されている。

古賀政男は明治大学を卒業後、苦学に疲れ、前途に希望なく、失恋傷心の中、昭和3年夏に青根温泉に投宿、名曲『影を慕いて』の曲想を得たという。

【じゃっぽの湯 入湯レポート】 *温泉情報はこのページのおわりにあります。
じゃっぽの湯は大湯に代わる青根の共同浴場として2006年にオープンしました。

「じゃっぽ」とは土地の言葉でお風呂のことです。
男女別に内湯がひとつずつ。15〜16人は入れるでしょうか。L字型のゆったりした浴槽です。

注がれる湯は、大湯、新湯、山の湯、蔵王の湯、不忘の湯、花房の湯、新名号の湯の混合泉、無加水、無加温の湯がじゃんじゃんかけ流されています。わずかに白濁した透明の湯はやや熱めで浴感があるいいお湯です。
訪れたのは日曜日の昼時。マイ桶を持った地元の方が次々と入ってきます。

駐車場には宮城ナンバー、仙台ナンバーに混じって私のような他県ナンバーもありました。

青根温泉にはこんな伝説が残っています(青根温泉観光事業共同組合パンフレットより)

蔵王への登山道近くに、高さ90メートル幅5.4メートルで落下する不動滝という滝があり、ここにはウナギとカニの勢力争いの伝説が語られている。
むかし、不動滝には、年老いたウナギが主として棲んでいた。ところがある日、隣り合わせにある三階滝に棲む老いたカニが、不動滝への侵攻の行為をあらわにしてきた。このままでは不動滝はカニに奪われてしまう、なにか手はないか・・・と考えたウナギは、ある夜、うら若き美女に化して、篭山に住む漁師を訪ねた。
『三階滝に棲むカニに、夜ごと悩まされ・・・』と、いったかどうか。漁師は好奇心に駆られ、カニ退治を引き受け、夜半に不動滝で待ち合わせることにした。そして、約束の時刻、猟銃を担いで不動滝へ来てみると、血なまぐさい風が吹いていた。
『さては、老いたウナギは殺されたか』と、漁師が不動滝の滝壷を覗くと、そこには三階滝のカニが、物凄い形相でこちらをにらんでいた。漁師は腰を抜かさんばかりに驚き、一目散に逃げ帰った。
そしてその日から七日間、澄川の水は、紅色に染まったという。一説によれば、この時カニにちょん切られたウナギの頭は、青根温泉に流れ着き、それから青根の湯は、頭ののぼせに効くようになった。胴が流れ着いた峩々温泉は胃腸に効くようになり、尾が流れ着いた遠刈田温泉は神経痛、リューマチなどに効く湯が湧くようになったという。
湯上りに道路を挟んで向かいにある青根洋館をぶらりとして面白いことに気づきました。ひょっとしてじゃっぽの湯の外観のモチーフは青根洋館ではないでしょうか。
確認はしていませんが、そうに違いないと一人悦に入って青根温泉をあとにしました。
また行ってみたい度 こちらをお読みください
やなぎ夫: ★★★☆☆ やなぎ妻: 未入湯
2008年4月20日

DATA (記載情報は訪問時のものです。変更されている場合もありますのでご注意ください)
【泉質】 単純温泉
【源泉温度】 52.0℃  【pH】 7.5
ノート】 源泉かけ流し
【効能】 リューマチ、神経痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、慢性消化器症、痔疾など
【営業時間】 6:30〜21:30
【入浴料金】 町外一般利用者:300円 町内利用者:250円
【電話】 0229(87)2112
【地図】 
【アクセス】 東北道白石ICから県道12号線、国道457号線経由約40分
       JR東北新幹線白石蔵王駅からバス約60分




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