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別所温泉 〜石湯〜

べっしょおんせん いしゆ

長野県上田市別所温泉
別所温泉は塩田平の奥まった所、夫神岳・女神岳の麓に湧く温泉地。 その歴史は古く、伝説では日本武尊が東征の際、出会った老人に「この山中に7つの湯が湧いており、人々の7つの苦を助ける」と教えられて発見。「七苦離(ななくり)の湯」と名付けられ、その後、この湯が永く栄えるようにと「七久里の湯」と記されるようになった。清少納言の『枕草子』第117段にも「湯はななくりの湯、有馬の湯、玉造の湯」と謳われている名湯である。(参考:上田市公式HP

※「ななくりの湯」は榊原温泉(三重県)説、湯の峰温泉(和歌山県)説もある。
石湯は3つの共同浴場のひとつで、戦国時代、真田氏の隠し湯だったといわれている。

【石湯 入湯レポート】 *温泉情報はこのページのおわりにあります。
石湯は温泉街の一番奥まったところ、柏屋別荘の手前にあります。

昔は前を流れている湯川の河原にある岩盤がそのまま湯舟になっていたそうで、「石湯」の名はそこから付いたといいます。
前述したように真田氏の隠し湯だったといいます。池波正太郎の『真田太平記』にもしばしば石湯が登場します。幸村と女忍者お江(こう)が結ぱれたのもこの湯でした。寸暇を惜しんで読みふけったのを思い出します。

入口の左脇に、池波正太郎氏の筆による「真田幸村公隠しの湯」の石碑が建っています。

入浴料金150円を払って浴室へ。男女別に巨石を組んだ内湯がひとつずつあります。

時間帯の関係で窓からあまり陽が入らないせいでしょうか。浴場は脱衣所から数段降りたところにあるので、なんとなく洞窟風呂のような雰囲気です。洗い場を含めて全体が石で統一されていて落ち着いた浴場です。

湯舟は7〜8人くらいが限度でしょう。この時は他に誰もおらず、静かな石湯を心ゆくまで味わいました。
岩の上部の湯口から注がれる湯は源泉で、飲泉も可能で、コップも置いてありますが、浴槽内は循環式になっています。消毒は月2回定休日に行われるので、塩素臭さはありませんが、別所温泉にしては硫黄香と湯のまろやかさが少ないような気がします。

季節柄、リンゴが浮かべられ、甘酸っぱい香りが漂っていました。

3つの共同浴場の中でも一番人気があるだけに循環も致し方ないのかもしれませんが、やはりお湯そのものはかけ流しの大師湯に軍配が上がるでしょう。
また行ってみたい度 こちらをお読みください
やなぎ夫: ★★★☆☆ やなぎ妻: 未入湯
2006年10月30日

DATA (記載情報は訪問時のものです。変更されている場合もありますのでご注意ください)
【泉質】 単純硫黄温泉
【源泉名】 別所温泉4源泉(掘削自噴)
【源泉温度】 50.9℃  【pH】 8.8
【湧出量】 1150リットル/分
ノート】 かけ流し・浴槽内循環式併用
【効能】 胃腸病、リウマチ、神経痛、関節痛、運動麻痺、痔疾など
【営業時間】 6:00〜22:00
 定休日: 第2・4火曜日
【入浴料金】 150円
【電話】 0268(38)0243
【地図】 
【アクセス】 上信越道上田菅平ICから国道18号・143号線経由で20q
       JR長野新幹線上田駅から上田交通別所線で28分


 立ち寄りスポット北向観音


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