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大湯というと温泉街の中心にあるイメージですが、別所温泉の大湯は北向観音の東南、中心部からやや離れた所にあります。とは言っても十分徒歩圏内です。 |
大湯の名にふさわしく、湯屋造りに瓦屋根の堂々たる建物です。玄関脇には「葵の湯」の石碑と飲泉所があります。ほんのり玉子味の飲みやすい湯です。 |
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さらにその傍らには吉川英治著「新平家物語」の一節を刻んだ石碑があります。 |
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葵と義仲
基礎の冠者義仲は、正月すゑから信濃の別所の温泉へ療養に来てゐた。彼の陣所、依田はこの別所や上田平などをふくむ塩田ノ庄のすぐ隣り村なのである。
「葵 もうここも飽いたであろ」
「いいえ飽くどころか、殿とこうして居るならば、いつ迄もと願うてをります」・・・略・・・
御湯屋は俄かぶしんだが木の香も新しく湯は湯槽をあふれ清々と流れている。この建物さへ、彼女に療治させるがめ、義仲が急に命じて作らせたものである。・・・略・・・
吉川英治著「新平家物語」巻十三より |
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入口の発券機で入浴券を購入し、受付で渡して脱衣所へ。脱衣所は広く、これなら多くの入浴客に耐えられます。
浴場内も広々としています。洗い場も広く、そして湯舟も大きい。石湯や大師湯の倍以上あるでしょう。 |
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湯舟にあふれる湯は透明な黄緑色をしています。石湯と同じ4号源泉を使っていますが、大湯源泉(38.9℃)を加えているので、その微妙な混合具合がこの色を作っているのでしょうか。 |
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共同浴場にしては珍しく、大湯には小さいながら露天風呂もあります。眺望はゼロですが、火照った体に早春の風が心地よかったです。 |
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かけ流し+浴槽内循環ですが湯の投入量も多く、新鮮さが感じられ、柔らかな肌触りのいい湯でした。 |
【また行ってみたい度】 →こちらをお読みください |
やなぎ夫: |
★★★★☆ |
やなぎ妻: |
未入湯 |
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2016年3月7日 |
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