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三水館を知ったのはかれこれ14〜15年前。3,4回予約を試みただろうか・・・その度に満室だったが、その際の電話対応が丁寧で気持ちよかったのを覚えている。最近になって知人との会話でたまたま三水館が話題となり、ちょうど夏の夫婦旅の計画を立てようとしていた時だったので、インターネットで調べてみたところ、なんとお盆直後に空きがあった。しかも一番泊まりたかった「蔵」に! |
右の写真が駐車場から見た宿。建物が里山の中に溶け込んでいます。
ちなみに出迎えはないので、自分たちで旅行カバンを持って玄関に向かいます。 |
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本館は木曽福島の古民家を移築したもの。 |
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館内の家具や彫像は木工作家の井崎正治氏によるもの。和モダンな心安まる空間を演出しています。 |
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さて、部屋へ。 |
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そうそう、この宿にはスリッパがありません。浴場への通路は別として他はすべて素足です。昔、奥山田温泉の満山荘がそうでしたが、清掃が行き届いている証拠です。 |
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今回予約したのは「蔵」という部屋。その名のとおり、松本の呉服商の蔵座敷を移築したもの。 |
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全7室のうち6室は1泊1人1万円台という中で、この部屋だけは2万円5千円(税別)。今年は3月以来の旅行なので大奮発しました。 |
明治40年築のこの座敷蔵、1階はほぼ当時のまま再現したそうです。 |
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部屋で出されたウエルカムティーと菓子。
この自家製アップルタルトが、実に美味い。 |
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ここで連泊できたらどんなに幸せでしょう・・・ |
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では2階に行ってみましょう。移築リフォームの際、階段はあまりに急なので作り直したそうです。 |
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2階は和洋折衷にリフォームされています。
旅は非日常を味わうもの・・・我々夫婦の旅の目的を100%かなえてくれる部屋です。素晴らしい! |
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BOSEのCDプレーヤーもありました。車からお気に入りの竹内まりやを持ってきました。ここまでやるなら同じ長野県内の美ヶ原温泉「すぎもと」のようにお薦めCDを置いておいてくれるとさらにうれしいのですが・・・。 |
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「蔵」は最大8人 まで泊まれるようで、トイレも1階と2階に1つずつあります。しかも2階のは全自動、ご主人のこだわりをひしひしと感じます。 |
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さあ、風呂に行きましょう。
母屋から湯殿までの通路・・・この演出がまたたまらない。こういうところに拘る宿の風呂は経験上間違いありません。
浴場は2つ。それぞれに内湯と露天風呂があって、夜に男女入れ替えになります。 |
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ここはチェックイン時、男性用の浴場。内湯が石造り、露天は木造りの湯舟です。 |
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放流・循環併用式ですが、新湯投入量が多いのでしょう、肌を優しく包み込む柔らかな湯は新鮮さを感じます。 |
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こちらはチェックイン時に女性用の浴場。内湯が木造り、露天は円形の石造りです。 |
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どちらの浴場も露天は塀で囲まれていますが、閉塞感はありません。秋にはさぞかし紅葉がきれいでしょう。 |
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鹿教湯温泉の効能は高血圧に動脈硬化、神経痛、関節痛と、まさに私にぴったりの湯。何度も入りました。 |
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食事は夕食朝食ともに食事処で頂きます。 |
夕食は18:00から。楽しみにしていた三水館の料理のはじまりです。 |
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だいぶ前に雑誌『自遊人』の「料理の美味しい宿」特集でも大きく紹介されていましたが、三水館の食事は評判です。『自遊人』のコメントを拝借すると「いわゆる料亭料理でもなく、家庭料理の延長でもなく、三水館の料理としか言えないような料理」。カボチャのすり下ろしスープ、信濃ユキマスの刺身、鮎塩焼き、野菜グラタン等々、派手さはないけれど、地のものを素材の味を活かす優しい味付けで料理された品が程良いテンポで出されます。 |
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きく盛り、滝沢、鼎、ボーミッシェル、佐久乃花・・・料理が美味しいので、メニューにある地酒を1合ずつ全銘柄頂きました。少し飲み過ぎたと思ったのですが、翌日全く胃もたれしなかったのはたぶん体に優しい食事のおかげでしょう。我々の年令には質量ともにちょうど良い食事ですが、若い人、肉好きな人には物足りないかもしれません。 |
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朝食は8:30から。夕食同様派手さはありませんが、一品一品が美味しかったです。普段はお代わりしないのですが、ご飯も二膳ずつ頂きました。 |
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食後はラウンジでコーヒー。
ゆったりした贅沢な時間です。 |
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三水館は館内の雰囲気も良く、料理も料理も美味しい評判どおりのいい宿でした。家族経営の小さな宿なので至れり尽くせりのサービスというわけにはいきませんが、いい意味で放っておいてくれるのが心地いい。吟味して選んだ宿はチェックイン開始からチェックアウトぎりぎりまで楽しむのが我々夫婦の流儀。 今回も午後2時から翌午前10時半まで存分にくつろぎました。お気に入りの宿がまたひとつ増えました。 |
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【また行ってみたい度】 →こちらをお読みください |
やなぎ夫: |
★★★★★ |
やなぎ妻: |
★★★★★ |
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2019年8月18日 |
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