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真田の中心部から国道144号線を案内板に従って折れ、なだらかな坂道を進むにつれて次第に道幅が狭くなります。少々心細い気持ちでなおも進み、未舗装の数メートルの坂を上ると突然巨岩に囲まれた空間が広がり、宿に到着です。 |
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実際は国道との分岐点から車で5分ほどなのですが、深緑が辺りを覆っているせいでしょう。ずいぶん山深くまで踏み込んだという印象を受けます。駐車場に車を置き、橋を渡って館内へ。 |
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チェックインすると、ロビーで抹茶と温泉まんじゅうのおもてなし。
真田家のお膝元だけあって、至る所に真田の旗印、「六文銭(六連銭)」が。 |
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案内されたのは「霧隠の間」という部屋 |
それほど広くはないのですが、明るく清潔感あふれる雰囲気の良い部屋。
ベッドも、温泉に入ってはごろり、また入ってはごろりが大好きな我々夫婦にはうれしい限りです。
「霧隠」というのはもちろん真田十勇士の一人霧隠才蔵に由来する部屋名です。お隣は「三好の間」、そのまた隣は「猿飛の間」でした。 |
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広い窓からは深い緑が飛び込んできます。
すぐ下が渓流です。
予約したのは1万6千円の部屋(旧館?)なのですが、「空いている時にはワンランク上のお部屋にお通しします」との言葉通り、1万8千円の部屋に案内してくれたようです。 |
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自然を借景にした掛け軸風の切り窓。 |
そしてその切り窓のカバーには懐かしい
あのマンガの主人公が・・・ |
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そう、忍者マンガの名作、白土三平さんの『サスケ』です。
宿の方の話では、白土さんはめったにサインをしないらしいのですが、以前この部屋に泊まった折、この切り窓から見た奇峰・大山(おおやま)とその真上に浮かぶ月に感動して、ペンをとったそうです。月夜の岩山で修行する佐助の姿を見たのでしょうか・・・ |
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さらさらと落書き風にサインした白土三平さんも粋ですが、その心境を感じ取り、後生大事にロビーに飾ったりすることなく、部屋にさりげなく置いておく宿の計らいもまた粋です。 |
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光あるところに影がある。まこと栄光の影に数知れ
ぬ忍者の姿があった・・・
「来るぞ 来るぞ 来るぞ 来るぞ 手強いぞ
行けよ 行けよ 行けよ 行けよ 負けるなよ
サスケー サスケー おいら男さ 名はサスケ」
夫婦で思わず口ずさんでしまいました(笑) |
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それにしてもワンランクUPの上、この部屋に通してくださり、大感激です。 |
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さあ、浴衣に着替えてひと風呂浴びに行きましょう。 |
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浴衣の柄も真田幸村、猿飛佐助、霧隠才蔵・・・ |
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温 泉 |
岩屋館は日本秘湯を守る会の加盟宿 |
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浴場は内湯が男女別に1つずつと混浴露天風呂があります。 |
下の画像をクリックしてください。
↓ |
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角間渓谷は「日本森林浴の森百選」に選ばれているだけあって、窓越しに見る緑も素晴らしいの一言。 |
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食事はダイニングでいただきます。
岩屋館の食事 ←左の画像をクリックしてください |
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山の中なので携帯電話の電波は届きません。テレビもBSが2チャンネルのみ。以前山の上にアンテナを設置したそうですが、野ウサギにアンテナ線をかじられてしまったのだそうです。
「『テレビが映らないなら、予約のときにそう言ってくれなきゃ困るじゃないか。秘湯の宿(「日本秘湯を守る会」のこと?)にはかなり行っているけど、テレビが映らない秘湯は初めてだ』と怒って帰ってしまったお客さんもいました」と宿の方が苦笑していましたが、その人、秘湯の宿に何を求めて来たのでしょう。まさに噴飯モノです。
お湯に入って、森林浴をして、ごろりと横になって本を読むうちに夢の中・・・最高の贅沢です。 |
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旅番組で何度か紹介され(故丹波哲朗さんファミリーも2度ほど訪れていました)、前々から訪れたいと思っていた宿ですが、温泉も部屋も宿の方の感じもとても良く、今度は紅葉の季節に是非また訪れたいと思います。 |
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【また行ってみたい度】 →こちらをお読みください |
やなぎ夫: |
★★★★☆ |
やなぎ妻: |
★★★★☆ |
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2007年6月15日 |
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