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創業は1964年。当時はペンションとしてのスタートだったそうです。その後、創業者の情熱と努力が実り、1979年に温泉が引かれました。2002年には新本館「観山(みやま)館」を新築し、旧館の「展望館」と合わせて全10室で営業。「日本秘湯を守る会」の加盟宿になっています。 |
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チェックインは午後2時から。そば茶を頂きながら若旦那から館内の説明を聞きます。部屋には電話がないので、用のある時は帳場にある鐘(下の写真)を「カンカン」と鳴らします。
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館内はスリッパはなく、素足で歩きます。木の温もりを感じてほしいとの宿の思いです。カラマツやスギの無垢材が優しい踏み心地。これも掃除が行き届いているからできることです。家族経営なので大変そうです。 |
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和洋室風の部屋。「くつろぎはねころび」というパンフレットの言葉どおり、チェックインの時点ですでに布団が敷かれています。宿の人が部屋に入るのは案内してくれる時だけで、あとはチェックインの14時から翌日11時のチェックアウトまでのんびり過ごしてほしいという、うれしい配慮です。 |
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こざっぱりとした空間が
落ち着きます。 |
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書は若主人の筆に
よるものです。 |
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部屋の暖房は温水循環式なので就寝時でも快適。冷たいものや温かいものを入れておける保温庫も備えてあります。トイレはもちろんウオッシュレット。
湯上がりに景色を眺めてぼ〜っとし、布団に寝転んで読書をするうちにうたた寝し・・・あ〜、幸せな時間。 |
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部屋の窓からの眺め。左下の写真は夕暮れ時、隣が善光寺平の夜景です。チェックアウト直前に雲がとれ、3回目の宿泊にしてやっと北アルプスが姿を見せてくれました。矢印のあたりに槍ヶ岳が見えるのですが、わかりませんね(笑)。次回はいいカメラを持参します。 |
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ロビーにて |
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奥山田温泉の湯は約300m下方の松川渓谷沿いに噴出する95℃の蒸気を沢水で溶解することで造湯する硫黄泉。この温泉開発に尽力したのが満山荘の創業者・堀江文四郎さん。温泉組合(頂いた資料によると2003年現在、正組合員12名、準組合員3名)を設立し、1979年に総工費7億円以上をかけての開湯だったそうです。 |
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浴場は2ヵ所で男女時間交替制になっています。 |
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「おっちゃん」こと創業者の堀江文四郎さんが撮影した写真を見たり、本を読んだりしてくつろげる部屋。エスプレッソメーカーや足裏マッサージ機もあって、自由に利用できます。 |
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2013年に談話室が新しくなったときにできたバルコニー。湯上りに標高1500メートルの風が気持ちいい。 |
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食事も満山荘の大きな楽しみです。
地の食材、旬の食材をふんだんに使った若女将の創作料理は一品一品が実に美味。「Food風土」というシャレたネーミングの食事処でいただきます。 |
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←左の画像をクリックしてください。 |
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ここで、先ほどから名前が出ている自称「おっちゃん」こと創業者の堀江文四郎さんをご紹介します。「おっちゃん」は昭和4生まれ。夕食や朝食が終わる頃にひょいと現われて、山、温泉、カメラ・・・いろいろな話をしてくれます。80才を過ぎてもなおお元気で、先ごろ長野駅東口にご自分のカメラコレクション(約200台)を展示するレストランを開いたのだとか。 |
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晴れていれば、夜は月や星、朝は北アルプスの山々をおっちゃんご自慢の望遠鏡(戦艦の甲板に取り付けられていたものだそうです)で見せてくれます。
今回(2013年8月)は幸運にも雲間から姿を現した満月を見ることができました。クレーターのひとつひとつがはっきり見えてすごかったです。 |
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2005年8月 |
2009年3月 |
2012年3月 |
2013年8月 |
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満山荘は眺望よし、温泉よし、料理よし、そしていい意味でほったらかしにしておいてくれるのが心地よい宿。ほとんど若夫婦(それほど若くないかな?)二人で切り盛りしているのですが、お二人の気取らない、ひょうひょうとしたキャラクターが妙にほっとします。
高級旅館のような手厚いもてなしを期待しない分(玄関先での見送りもないですよ(笑))、気を使わずにのんびりできる素敵な宿です。 |
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【また行ってみたい度】 →こちらをお読みください |
やなぎ夫: |
★★★★★ |
やなぎ妻: |
★★★★★ |
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2013年8月19日 |
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