以前訪れたのは真夏でしたが(写真上)、今回は3月下旬の訪問です。 |
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外観もレトロなら建物の内部もまたレトロ。手入れも行き届いていてどこもピカピカに照り輝いています。 |
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これが大理石造りの大浴場、千人風呂。
男女浴場は相似になっており、ほぼ同じ作りです。
100人が一度に入浴できる広さといいます。浴槽は立ち湯式になっており、深さは大人の胸あたりまであります。これは製糸工場で働く女工さんたちを一度にたくさん入れるためだったとか。本当は座ってゆっくり浸かりたかっただろうに、と思うと複雑な心境にならざるを得ませんが、長くつらい労働のあとの温泉はきっといい気持ちだったろうな、と想像した方がこちらの気持ちは楽になります。
底には黒い玉砂利が敷き詰められていて、足ツボを刺激して気持ちいい。縁の部分は2段になっているので、もちろん座ってゆったり入浴することもできます。 |
※上の画像はパンフレットからお借りしました。 |
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地元の人が銭湯代わりに利用し、立ち寄り湯を楽しむ観光客も多いので、撮影は諦めていたのですが、一瞬浴槽脇で寝ている人(写真右端)と二人だけになるシャッターチャンスが。でも湯けむりがすごくてこんな写真に・・・。正面、浴槽上の白っぽく見える部分はオパールグラスです。 |
コーナーにはこんな彫刻もあります。
なんだか美術館の中で
入浴しているような気分(?) |
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洗い場にもステンドグラスが。 |
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片倉館は西洋の肉体に和の魂が入っているでもと言ったらいいのでしょうか、西洋建築と日本の温泉文化が融和したすばらしい入浴施設だと思います。造った人も立派なら、現役で使いながら残してきた人たちもまた立派です。この貴重な文化財をいつまでも残していってほしいと願います。 |
【また行ってみたい度】 →こちらをお読みください |
やなぎ夫: |
★★★☆☆ |
やなぎ妻: |
★★★☆☆ |
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2005年3月 |
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