湯みち街道 ・ 御射鹿池 (2003年8月24日) |
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中央自動車道諏訪ICから国道152号線を
蓼科方面へ。奥蓼科温泉郷へは国道299
号線(メルヘン街道)との分岐点・芹ケ沢
交差点の手前、堀交差点を右折して県道
191号線を進みます。
目指す奥蓼科温泉郷はあの八ヶ岳の山麓
です。 |
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明治温泉、渋・辰野館を経て、最奥の渋の湯
へ通じるこの道は湯みち街道と呼ばれ、昔か
ら湯治客の往来があったそうです。
途中の集落にはこんな懐かしい風景も。 |
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堀の交差点から15分ほど走ると急な山道
に入り、ぐんぐん標高が高くなっていきます。
道々には江戸・明治時代に湯への感謝と
旅の安全を願って作られた66体の石仏
(湯みち観音)が佇んでいます。 |
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標高1500m付近、明治温泉入口の手前で
突然こんな光景が目に飛び込んできました。
「あれっ?この景色、どこかで見たような・・」 |
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「ひょっとしてあの池では・・・」 |
この日の宿泊先、渋・辰野館のご主人に
伺ってみると、やはりそうでした。
御射鹿池(みしゃかいけ)は故東山魁夷
画伯が気に入ってしばしばスケッチをされ
た所。以前、ゆーりの休日さんから情報は
得ていたのですが、ここに来るまですっか
り忘れていたのでした。それだけに嬉しい
やらびっくりするやら・・・ |
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どうでしょう、この場面。ここが東山魁夷さんの作品の中でも特に有名な『緑響く』
(長野県信濃美術館・東山魁夷館所蔵)のモチーフになったところだと言われています。 |
御射鹿池は昭和8年に築造された農業用溜
池。波の立ちにくい絶妙な大きさだそうで、
水面が鏡のように周りの緑を映し出します。
新緑の春、緑深き夏もきれいですが、特に
紅葉の季節はそれは素晴らしい景色だそう
です。 |
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