千 古 温 泉
せんこおんせん
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長野県上田市真田町長横尾6395 |
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千古温泉は戦国武将、真田氏発祥の地に湧く温泉。以前は宿泊も受け付けていたそうだが、今は日帰り専用の入浴施設になっている。
現在の温泉は昭和25年に掘削によって湧出したものだが、この付近には古くから湯が湧き、真田一族の隠し湯と言われている。天保15年(1844)には湯場が造られ、「富士見の湯」として知られていた。大正11年(1922)には千古の滝を利用した発電所が造られ、湯を加熱したといい、その遺構も残っている。 |
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【千古温泉 入湯レポート】 *温泉情報はこのページのおわりにあります。
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千古の滝は千古温泉の200mほど上流にあり、巨岩の両側に2筋の滝が落ちています。真田十勇士の一人、霧隠才蔵が修行をしたと語り継がれています。滝の左右には「船岩水天宮」と「弁財天宮」が祀られていて、昔は日照りが続くと村中総出で雨乞いをしたそうです。 |
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実をいうと、千古の滝に立ち寄ったのは入浴後のこと。後ほどお話しすることになると思いますが、汗がなかなか引かずに滝見で涼んだというわけです。 |
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上田方面から国道144号線を左に折れて、看板がある所までは広い道ですが、温泉に下る最後の坂がちょっとした難関。細いヘアピンカーブは大きな車だと切り返しが必要です。 |
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千古温泉は洗馬川の川べりに静かに佇んでいます。
駐車場に車を止めて外に出ると、温泉好きにはたまらない、あの硫黄香が漂っていて感激。 |
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入浴料金は1人500円。大広間利用は1000円、個室での休憩は1500円(いずれも入浴料込み)となっています。 |
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脱衣所にはこんな掲示がありました→
「湯壷に沈殿する黒い粒子は湯花です。(マンガン(Mn)という成分) 体には無害な物で軽石で洗っていただきますときれいに落ちます」 |
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浴室は8畳ほどの広さでしょうか。浴槽は男女とも内湯がひとつずつ。4〜5人が定員といったところでしょう。初めて訪れたのは2008年。8年後の2016年に訪れた時には浴場がリニューアルされていました。 |
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硫黄香が漂う柔らかな透明の湯で体がスベスベになります。源泉温度が24℃の冷鉱泉なので加温してかけ流しています。 |
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初めて訪れた時には、すでに3人の先客が浸かっていて、私が入ると「どうぞどうぞ」といってスペースを作ってくれました。皆さん、上田市内の方で最低でも週に一度は入りにくるそうで、いろいろ教えてくださいました。効能豊かで足腰の痛みなどもすーっととれるとのこと。以前NHKの番組で紹介され(おそらく『ふだん着の温泉』)、お客さんが増えたそうです。 |
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手で湯舟の底を触ると確かに煤が付いたように黒くなります。清掃も行き届いているようなので汚れではありません。「座るとお尻が黒くなるから、お尻を浮かして入るんです。湯舟の縁を枕にして、足は反対側の縁に乗せて」と湯舟に体で橋を架けるような寝そべり方を教えてくれました。なるほど結構楽ちんです。 |
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それにしてもよく温まる湯です。入って10分もしないうちに顔から汗が噴き出してきました。春先でもこんな具合だから夏場は湯上りの汗を抑えるのに大変だそうです。 |
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レトロな効能書。いかにも効きそうです。 |
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千古温泉は地元の人に愛される、知る人ぞ知る名湯という感じ。若いご夫婦が経営していると聞きましたが、いつまでもこのままであってほしい温泉です。 |
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【また行ってみたい度】 →こちらをお読みください |
やなぎ夫: |
★★★★★ |
やなぎ妻: |
★★★★☆ |
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2008年3月30日
2016年3月7日再訪 |
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