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【乳白色】 高湯温泉(福島県福島市) |
高湯温泉は標高750mに湧く温泉。泉質が草津温泉と似ていることから「東北の草津」の異名を持っている。成分として含まれる硫化水素が空気に触れて酸化し、水に溶けにくい硫黄が硫黄コロイドという微粒子のために光が散乱して白色に見える。写真は吾妻屋。 |
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【赤褐色】 天狗温泉・浅間山荘(長野県小諸市) |
天狗温泉浅間山荘は浅間山の山ふところ、標高1,400メートルにある一軒宿。泉質は単純鉄(U)冷鉱泉。源泉温度は9℃で約42℃に加温して使用している。鉄の含有量は日本一で、空気に触れて酸化した赤褐色の湯は日本一赤い温泉ともいわれている。 |
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【青】 鉄輪温泉・神和苑(大分県別府市) |
ナトリウム-塩化物泉。温泉に含まれるメタケイ酸が時間の経過とともにシリカコロイドという粒子になったときに青色を散乱させる。注がれる湯は透明だが湯舟にかけ流しているうちに青みを帯びてくる。湯を入れ替えて4日目が最高に青く、やがて乳白色になっていくという。 |
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【緑】 熊の湯温泉・熊の湯ホテル(長野県山ノ内町) |
温泉に含まれる硫化水素の量と関係があるようだが、なぜ緑色になるのかは解明されていない。その日の天気や気温によって黄緑がかった透明になったり、乳緑色になったりもするという。檜造りの堂々たる湯小屋は緑色の湯と相まって実に美しい。 |
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【黒】 塩原元湯温泉・大出館(栃木県那須塩原市) |
大出館名物の「墨の湯」。鉄分(第一鉄イオン含有量4.4mg)と硫化水素が化合して硫化鉄となり、黒い湯の花が浮遊して真っ黒な湯になるという。まさに墨のようで、大事なタオルは使わないほうがよい。雨が降ったあとは一層黒さが増すという。 |
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【泥色】 明礬温泉・別府温泉保養ランド(大分県別府市) |
まさしく泥である。泥と言っても非常にきめが細かく、ソフトクリームのような感じ。温泉研究家の郡司勇氏がその著『一湯入魂温泉』の中で、「天然記念物クラスの貴重さをもつ泥湯」であり「温泉好きの聖地」と絶賛するのもうなずける。 |
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【5色】 五色温泉・五色の湯旅館(長野県高山村) |
その名の通り、乳白色、コバルトブルー、墨色、クリーム色、緑・・・天気と気温によって5色に変化する。 ブルーから白への変化は硫黄コロイドが成長する過程での光の散乱によるもの。黒は降雨で源泉に松川の水が混入し、硫化鉄が生まれるためだそうだが、緑色に濁る理由は未だに解明されていない。 |
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