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明治14年築の「青州楼」 |
大正13年築の「甘泉楼」 |
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大正8年築の「月の棟」は藤原式の建築で、宇治平等院鳳凰堂を模したという。ここが現在の正面玄関になっている。 |
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明治32年に造られた「渡りの橋」 |
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池を挟んで右が「桐の棟」(大正5年築)、左が「花の棟」(昭和9年築) |
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花の棟 |
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今回の部屋は「花の棟」。この建物は三代目館主と懇意にしていた安田靫彦画伯の監修によるもので、全室ミシュラン2つ星☆☆の竹林の小径に面した人気の棟。予約時は秋の三連休なのでどの棟どの部屋になるかはわからないとのことでしたが、宿のご厚意で花の棟の一階に男性陣女性陣2部屋並びで取って下さいました。 |
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竹林の小径がミシュラン2つ星を獲得したのは、花の棟の部屋からの眺めが決め手になったとか。 |
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レトロな広縁と窓越しに見える竹林と赤い橋・・・絵になります。ベランダには足湯もあって、桂川のせせらぎを聞き、竹林を眺めながら足湯を楽しむことができます。 |
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新井旅館には大浴場「天平大浴堂」「あやめの湯」、野天風呂「木洩れ日の湯」、貸切風呂「睡蓮」(有料)「かわせみ」(無料)の5つの浴場があり、すべてが源泉かけ流しです。 |
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天平建築を再現した「天平大浴堂」は昭和9年築。設計したのは日本画家・安田靫彦氏。台湾檜の柱が林立してさながら寺院の中で入浴しているようです。
(ちなみに坊主頭の入浴者は弟です。) |
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池の鯉が泳ぐ姿を見ることができるという面白い工夫がされており、芥川龍之介もたいそう気に入ったようで「水族館みたいだ。これだけでも一見の価値ありと家族宛の手紙に書いたとか。 |
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貸切風呂の「かわせみ」は空いていれば24時間いつでも利用することができます。定員2〜3人程の湯舟に新鮮な湯がどんどんかけ流されていて気持ちいい。もう一つの貸切風呂「睡蓮」は有料(1080円)で写真で見たところ、総檜造りのすごい浴場のようです。 |
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「あやめの湯 」には4人程入れる湯舟が2つあります。「天平大浴堂」とセットで男女入替え制になっています。
天平大浴堂 男性: 15:00〜20:45 0:00〜5:45 女性: 21:00〜23:45 6:00〜9:00
あやめの湯 男性: 21:00〜23:45 6:00〜9:00 女性: 15:00〜20:45 0:00〜5:45 |
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「木洩れ日の湯」は道路の反対側にあり、宿泊棟からは地下通路を渡って行きます。その名のとおり、木洩れ日を浴びながら浸かる湯は温めでいつまでも入っていたい感じ。脱衣所や竹塀の風情と相まってほっとする雰囲気のいい野天風呂です。時間で男女入替えになります。
女性: 15:00〜20:45 男性: 21:00〜24:00 6:00〜9:00 |
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食事は「霞の棟」、横山大観がお気に入りだったという「霞の7番」の部屋で頂きます。 |
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箸付:
萩和合
粟麩 菊 柘榴 銀杏
海老 鰯南蛮漬
すすき牛蒡 吹寄麩 |
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栗摺り流し
黒胡椒 |
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焼八寸:
鰆西京焼き
太刀魚巻繊焼き
秋刀魚旨煮
柿占地茸白和え
無花果黄味辛子掛け
サーモン菊花寿司
公孫樹芋 |
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御椀:
蓮根豆富
地金目鯛 エリンギ茸
蓮芋 柚子 水前寺海苔 |
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御造り:
季節の御造り
芽物一式 |
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煮物:
加茂茄子油煮
甘鯛 湯葉
松茸 青菜 |
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小鉢:
粒蕎麦進丈菊花餡掛け
ずんだ豆 蟹
青唐 卸し生姜 |
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組肴:
寄せ水雲
海老煎餅
衣かつぎ
カマスとんぶり和合 |
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御飯: 桂流コシヒカリ
わさびご飯
留椀: 赤出汁
香物: 三種盛
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甘味
有りの実 葡萄
(プリンはサービス) |
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朝食も横山大観滞在の間「霞の7番」で。 |
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夜にはよく見えませんでしたが、部屋の入口からは青州楼の教会風の塔がよく見えます。部屋の広縁も当時のまま残っていますが、現在は食事処としてのみ使用されています。
イカの塩辛が絶品で、これだけでご飯が進みました。 |
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インターネット予約特典で、HPの該当ページをプリントアウトしていくと従業員に新井旅館の文化財案内をしてもらえます。電話予約でもプリントを持参すればOKです。ドリンクサービスの特典もあるのでお忘れなく。ちなみにプリントのない場合は500円(文化財補修費に充てるそうです)。 |
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池の上に造られた渡りの橋は、安芸の宮島・厳島神社を模したもので、渡り廊下も湿気がこもらないように隙間が空けられ、しかも強度を考えた構造になっているとか。 |
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ロビーにある大石は日本列島の形になっていて、日本を代表する旅館になるようにという横山大観のアイディアだそうです。左端の書も大観によるものです。 |
【新井旅館を訪れた文人墨客】(新井旅館文化財ガイドパンフレットより)
画家: 横山大観 安田靫彦 前田青邨 小林小径 今村紫紅 川端龍子
文人: 岡本綺堂 泉鏡花 芥川龍之介
俳人: 高浜虚子 尾崎紅葉 正岡子規
役者: 初代中村吉右衛門 市川左団次 |
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一度は訪れたいと思っていた修善寺・新井旅館。なにしろ文化財の塊のような宿ですからどこを見ても絵になります。お湯も柔らかで気持ちよかった。そして感心したのは広い館内の隅々まで清掃が行き届いていること。今はもう作られていないでこぼこしたガラスがはめ込まれているガラス窓の桟を小姑のように指でこすってみましたが、埃一つありませんでした。いい宿でした。 |
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【また行ってみたい度】 →こちらをお読みください |
やなぎ夫: |
★★★★★ |
やなぎ妻: |
★★★★ |
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2017年10月7日 |
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