|
伊東温泉は源泉本数約750本、毎分約32,000リットルの総湯量を誇る全国有数の温泉地。温泉の発見は平安時代ともそれ以前ともいわれます。江戸時代には将軍への献上湯に用いられ、また木下杢太郎誕生の地でもあり、明治から昭和初期にかけては北原白秋、室生犀星など多くの文人に愛されました。
左の写真は伊東駅前。蛇足ですが、駅前にある「おっぺけ饅頭」は美味でした。 |
伊東というと頭にこびり付いて離れないのが「伊東に行くならハ○ヤ・・・♪」というコマーシャルソングですが、映像的に真っ先に思い浮かぶのはやはりこの景観でしょう。
松川沿いに並ぶ木造3階建てのレトロな建物。右の写真、手前が東海館、奥の油差しの形をした望楼を持つのが旅館「いな葉」。残念なことにいな葉も2007年6月に閉館してしまいました。いな葉は大正末期の建築で国の登録有形文化財に指定されています。今後、宿としての営業再開を模索しているとのことですが(2008年3月現在)、この素晴らしい景観が守られることを願います。 |
|
|
手が込んだ唐破風造りの玄関。
旭日に鶴の彫刻が見事です。 |
玄関脇に「伊東温泉 お座敷文化大学」の看板があります。芸者や座敷芸を体験することができるそうです。詳しくはこちら、お座敷文化大学HPをご覧ください。 |
|
|
|
館内には東海館や伊東温泉の歴史を伝える資料の数々が展示されている他、館内を見学することができます。 |
|
|
|
創業者の稲葉安太郎氏が材木店を営みながら国内外の高級木材を集めたというだけあって、それは見事な造り。障子や欄間の意匠も素晴らしいのひと言です。 |
|
|
|
|
|
|
伊東温泉のシンボル的な存在でもある望楼(左の写真の青銅色の屋根)に上ることもできます。わずかに海も見えますが、建築当時は周りに高いビルもなく、天城山も見渡せたそうです。 |
|
|
|
大広間には雛人形が飾られ、ちょうどお座敷文化大学の「学生さん」2人が芸者姿で記念撮影をしてもらっているところでした。 |
|
|
ひと通り見学した後は、ひと風呂浴びるとしましょう。 |
|
見学のみの場合は200円ですが、プラス300円で入浴することができます。浴場は大小2つの浴場があり、男女の利用時間帯は右のようになっています。
|
11:00〜12:45 男性
13:00〜14:45 女性
15:00〜16:45 男性
17:00〜19:00 女性 |
|
浴室はそう広くはありませんが、戦前までは伊東一の大浴場だったとか。湯舟から壁まですべてタイル張りの清潔感あふれる浴室。透明な湯がきらきら輝いています。 |
|
pH8.6、アルカリ性の柔らかな湯が湯舟から溢れます。源泉温度が26.3℃のため加温していますが、かけ流しです。 |
|
唐獅子の湯口も素晴らしい。小浴場の湯口は蛸だそうで、いずれも森田東光の作。 |
|
|
ハ○ヤもいいけれど、伊東に行ったらぜひ東海館を訪れることをお薦めします。 |
【また行ってみたい度】 →こちらをお読みください |
やなぎ夫: |
★★★☆☆ |
やなぎ妻: |
未入湯 |
|
2008年3月1日 |
|