風車の弥七の墓 〜茨城県緒川村〜 (2003年9月15日) |
|
馬頭温泉を楽しんだ後、国道293号線を南下して常磐自動車道那珂ICに向かう途中、
緒川村物産センター「かざぐるま」を過ぎたあたりで「風車の弥七の墓、右折」という
小さな看板に目がとまりました。一瞬通り過ぎましたが、やはり気になってUターン。
3キロほどとあったので行ってみることにしました。なにしろテレビの中だけの架空の
人物だと思っていた弥七の墓があるというのですから。
|
風車の弥七はテレビ番組「水戸黄門」に登場する架空の人物。 元忍者で義賊だっ
た弥七は、黄門様の陰の手足となって諸藩の情勢を探り、またボディーガードとして
活躍しました。愛妻・お新と二人暮らしで普段は江戸で「田毎庵(たごとあん)」という
蕎麦屋を営んでいますが、黄門様漫遊となると同行します。武器は鴨居の釘(実は
バーベキュー用の串)の付いた風車。
第1部(1969年)から第28部(2000年)までの31年間、俳優の中谷一郎さんが演じま
した。第2部から同じく第28部まで登場したうっかり八兵衛とともに今はいないキャラ
クターで、昔からの「水戸黄門」ファンとしては寂しいところです。
☆TV番組「水戸黄門」についての詳しいことはこちら→水戸黄門大学 |
|
 |
陽も傾きかけた山間の道を進んでいくと・・・
ありました。先ほどの国道沿いの遠慮がちな
看板とは打って変わって立派な看板。
駐車場も整備されています。 |
今回はデジカメを忘れ、急遽買ったインスタントカメラのフィルムも切れ、途中から携帯電話のカメラ
での撮影になってしまいました。画像が不鮮明ですがご了承ください。 |
墓標の傍らに空き缶が置いてあり、
中にパンフレットが入っていました。
郷土史家による研究結果をもとに書
かれたもので、要約すると・・・
『常陸国松之草村(現茨城県那珂郡
緒川村大字松之草)に、「松之草村
小八兵衛」という忍びの術にも長け
た盗賊の頭領がいた。後に捕らえら
れたが藩主・光圀公に助命され、そ
の恩恵に感激して領内の治安維持
に尽力し、さらに領内や隣国の情勢
を探る間者としても活躍したという。 |
 |
「風車の弥七」はこの小八兵衛がモデルになっている。
松之草公民館の近くの山の麓に小八兵衛の墓があり、その傍らから小八兵衛の妻の
ものと思われる墓標も発掘された。
また、公民館の西100mのところには紙すき場跡がある。水戸城内の侍女たちが紙を
粗末にするため、光圀公は寒中に彼女らを松之草につかわし、紙すきの苦労を見学
させた。』
|
 |
 |
新しい墓標はもちろん観光用のもので、本当の墓標はその傍らにあります。
風車がくるくると回っていました。 |
|
|
 |
「弥七とお新の住居跡」もありました。
真っ白な蕎麦の花がきれいでした。 |
 |
 |
それにしてもあちらこちらに風車 |
公衆トイレの壁にも風車
そしてトイレの入口は・・・ |
 |
 |
 |
こちらが女性用 |
こちらが男性用 |
やっとガッテンしました。国道沿いのあの物産センターの名前・・「かざぐるま」。 |