自称「温泉同好会」3人で訪れました。
塩原には何度も足を運んでいる我々ですが、大網温泉は今回が初めてです。 |
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外観はひと時代前の大型観光ホテルという感じですが、館内はリニューアルされ、落ち着いた雰囲気の和風モダンの旅館。左の写真はロビーの様子です。 |
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さあ温泉へ。浴場がたくさんあるので忙しい。 |
玄関脇には飲泉所があります。
まずは体の中から入浴しましょう。 |
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それぞれ特徴のある浴場が3ヶ所。詳細は下の各画像をクリックしてご覧ください。 |
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食 事 |
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夕食は部屋で。
今回は1泊2食付きで9,000円という格安プランを利用。1日2部屋限定で部屋からの景色は悪く、部屋自体も広くなく、リフォームも済んでいないのですが、温泉と酒を楽しむだけならこれで十分。料理も美味しかったです(特に栃木牛の陶板焼きと岩魚の塩焼きが気に入りました)。
このプランは季節によって違うようです。宿のHPでご確認ください。 |
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料理研究家の服部幸應さん考案の名物「いちごご飯」(栃木のイチゴ「とちおとめ」を炊き込んだもの)が出ないので仲居さんに聞いてみると、イチゴの季節のみとのこと。残念なようなほっとしたような(笑) |
朝食は食事処でバイキング。
品数はそれほど多くないですが、
美味しかったです。 |
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実はこの宿はずいぶん前から気になっていたのです。 |
塩原の入口のしかも国道沿いにあるからよく目立つ。そこへもってきてころころ名前が変わるのです。「ホテルニューおおあみ」→「湯守田中屋」→「温泉
宿小町」→そしてまた「湯守田中屋」。 |
もともとは1963年「仙郷荘」として創業。1979年に「ホテルニューおおあみ」に変更し、バブル期に足利銀行の融資を受けて規模を拡大、豪華な観光ホテルへと変貌していきました。
しかし、バブル経済が崩壊すると客足が遠のいていきます。この宿に限らず、大規模観光旅館はどこもそうでした。団体旅行から個人旅行へと旅行形態が変わったのです。
もう10年近く前になりますか。正確な名前は忘れましたが、温泉宿を再生させるというテレビ番組に「ホテルニューおおあみ」が登場。各界のプロによって宿の改装から接客に至るまで「大改造」が行われました。「いちごご飯」もその時に考案されたものです。ロビーのシャンデリアも撤去し、拘りのあった「ホテルニューおおあみ」という名も「湯守田中屋」に変更。資金の問題で改造は不完全ではあるものの、和風旅館へと生まれ変わりました。
ところがその後「温泉 宿小町」に変わり、あれっと思っていたら今度はまた田中屋に逆戻り。仲居さんにそのあたりの事情を尋ねてみると、あのテレビの後、一時客は増えたもののその状況は長くは続かず、再建支援会社が入り融資を受け、そのアドバイスで「宿小町」にしたそうです。ところがその支援会社が潰れてしまい、ついに事業再生支援を受けることとなったといいます。仲居さんは実名を出しませんでしたが、その潰れた支援会社とは足利銀行です。
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宿泊棟をひとつ取り壊し、規模を小さくして再び和風旅館「湯守 田中屋」として頑張っています。観光ホテルのリフォームなので、廊下等補い切れないところもあるのですが、随所に花を飾るなどしてカバーしていますし、従業員の頑張りも伝わってきます。料理も美味しく、何より温泉が素晴らしいので、きっと再生を果たしてくれることでしょう。 |
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【また行ってみたい度】 →こちらをお読みください |
やなぎ夫: |
★★★☆☆ |
やなぎ妻: |
未宿泊 |
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2007年7月8日 |
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