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今回は列車の旅。最寄駅の山形新幹線大石田駅で宿の送迎バスが待っていてくれます(13:40と15:45の2便、 要予約)。銀山温泉までは通常だと約30分程で到着します。 |
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能登屋旅館は明治25年(1893)創業の老舗旅館で、大正10年建築の望楼付き木造四階の建物は国の登録文化財に指定されています。 |
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建物の右にあるのは昭和7年に制作された左官職人・後藤市蔵氏の鏝絵(こてえ)。鳳凰と桐の装飾の中央には創業者・木戸佐左エ門の名が記されています。 |
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フロントの奥に大女将と乙羽信子さんのツーショットが飾ってありました。お二人とも伝統の銀山こけしを持っています。
そう、銀山温泉はNHK連続テレビ小説『おしん』(昭和58〜59年・ヒロインは小林綾子・田中裕子・乙羽信子のリレー)のロケ地。おしんの母親が女中として銀山温泉に出稼ぎに来たのでした。乙羽信子さんは50才から晩年までのおしんを演じました。 |
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能登屋は一年間休業して2011年7月にリニューアルオープンしました。歴史ある外観はそのままに館内はきれいにリフォームされています。以下にリフォーム前の2008年に泊まった本館の部屋とリフォーム後の2013年に泊まった新館の部屋をご紹介します。 |
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和室12畳+広縁という広々とした間取りです。 |
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近年、レトロもどきの旅館が多いのですが、ここは床の間、襖、天井・・・すべてが正真正銘のレトロ・・・落ち着きます。
トイレ(ウオッシュレット)が付いているのもうれしい。後付けなのでしょう。かなり狭いですが、こういう古い宿は共同トイレがあたりまえなのですから文句は言えません。(*大規模リフォームでこのあたりも解消されたかもしれません。) |
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能登屋の客室は全部で17室。温泉街を見下ろせる川側の本館と山側の別館があります。宿泊料が千円ほど高いのですが、予約は本館から埋まります。
私たちも夫婦で行った2008年は迷わず本館にしました。下は部屋から見た眺めです。 |
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2013年に職場の仲間と訪れた時は別館でした。本当は本館にしたかったのですが、2か月前にしてすでに予約は一杯でした。 |
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窓からの眺めはよくありませんが、部屋はとてもきれいです。何より天井が高くてモダンです。トイレも広く、ミニ盆栽まで飾ってあって、千円安いし、別館もありだなと思いました。 |
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それでは能登屋の風呂をご紹介しましょう。 |
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浴場は男女別の大浴場に貸切りの洞窟風呂と展望風呂があります。能登屋は日本秘湯を守る会の加盟宿です。 |
こちらをクリックしてください→ 能登屋の風呂 |
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外から見える望楼部分は談話室になっています。飾り障子、ビロード張りの椅子、吹き抜けの天井から吊るされたシャンデリア・・・素晴らしい空間です。 |
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飴色に光る階段
手すりの飾り |
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温かさを感じる窓ガラス |
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夕食は部屋(団体の場合は個室ダイニング)で、朝食は大広間でいただきます。 |
能登屋の食事 ←こちらをクリックしてください |
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銀山温泉の魅力は、「温泉街ランキング」でも常に上位にランクされる情緒あふれる温泉街にあります。2008年12月に訪れた時と2013年3月に再訪した際の写真をご紹介します。 |
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午後4時半過ぎ。ガス灯に明かりがともりました。雪に煙る温泉街にほんわかとしたロマンティックな空気が漂います。 |
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昭和61年に「銀山温泉家並保存条例」が制定され、電線を地中に埋めるなど景観をさらに良くするための取り組みもなされました。 |
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こんなことを言ったら北国の方に叱られるかもしれませんが、雪にも恵まれて銀山温泉は感動の景色でした。温泉情緒としては5本の指に入る温泉地だと思います。 |
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能登屋旅館もよかったです。お湯も接客もよく、館内もきれいで気持ちよく過ごすことができました。
名残を惜しみつつ、大女将さんにも入っていただいて記念撮影。また訪れたい宿です。 |
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【また行ってみたい度】 →こちらをお読みください |
やなぎ夫: |
★★★★★ |
やなぎ妻: |
★★★★☆ |
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2008年12月26日
2013年3月9日再訪 |
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