「草津温泉」は戦前からある銭湯で、40年ほど前に井戸を掘ったところ、水が少し温いので掘削すると地下800m付近で温泉が湧き出したそうです。何故に「草津温泉」かという疑問が湧くところですが、甲府市内には今は廃業しましたが「伊香保温泉」もあったそうで、温泉の横綱「草津」を湯の代名詞的な意味合いで用いたのでしょう(確認はしていません)。
場所は甲府市街の西、荒川を渡ってすぐの所。入口前の道路は通称「廃軌道」、昭和30年代半ばまで山梨交通の路面電車が走っていました。 |
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入浴料は銭湯料金の400円。下足箱の鍵と引き換えにロッカーの鍵を受け取るシステムです。有料ドライヤー(20円)というのもレトロです。 |
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内湯 |
浴室のドアを開けるとかけ湯浴槽があり、その脇に構造地質学者、大月短大名誉教授、田中収氏の「お墨付き」が大きく掲げられています。パンフレットに要約文があるので転載します。
「当温泉は『四つのプレート』がひしめき合う世界最高級のユニークな大地に湧出した、泉温・湧出量・泉質、全て第一級の天然温泉として悠久の時の流れの中で涵養された極めて貴重な名湯である。」 |
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浴場内はいい意味で想像を裏切る広さ。実に明るく開放的です。15〜16人は入れそうな湯舟の両側に洗い場が並んでいて、その先に2つの湯舟、さらにドアの向こうに露天風呂があります。なお、銭湯なので洗い場に石鹸やシャンプーは置かれていません。 |
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主浴槽の泉温は39〜41℃。やや黄緑がかった透明な湯で、ヌルスベした柔らかな肌触りです。湯口にコップがあったので飲んでみると、かすかに塩分を感じる飲みやすい温泉です。 |
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奥の「高温風呂」は44〜46℃。その横に地下水をかけ流している「水風呂」(22〜24℃)があります。 |
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露天風呂はいかにも空いているスペースに無理して作りましたという感じで、個人的には広々とした主浴槽のほうがはるかにゆったりできました。
どの浴槽も無加水、無加温の源泉かけ流しで、温度は熱交換と湯量で調節しているそうです。 |
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訪れたのは平日の昼時で、客は私の他に地元の方らしき年配者が2人だけ。浴室内に流れる演歌を聞きながら、ラドンも含有しているという「名湯」に浸かっていると別世界にいるような不思議な気分になりました。 |
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【また行ってみたい度】 →こちらをお読みください |
やなぎ夫: |
★★★★☆ |
やなぎ妻: |
未入湯 |
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2012年9月11日 |
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