●病害虫の防除 |
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4月に入ると害虫も動き出します。この時期一番はじめに登場するのがアブラムシです。さらに黒点病・うどん粉病も発生してきますから、殺虫剤と殺菌剤を混ぜたものを散布します。まだ芽が若くて軟らかく、薬害が出やすいので記載されている倍率のさらに倍の濃度にします。例えば、スミチオン乳剤(殺虫剤・2000倍)+ダコニール(殺菌剤・2000倍)などが有効です。株数が少ない場合はエアゾール式の殺虫殺菌剤も便利ですが、エアサロンパスを吹き付けるとひんやりすることでおわかりのように、スプレーすると表面温度が急激に下がります。私たちも以前大失敗をしたことがあります。バラが凍傷を起こさないように、必ず30cm以上離して噴霧します。 |
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●ブラインドの処理 |
バラはすべての枝から花が咲くわけではありません。ブラインドといって、写真のように寸止まりになって蕾のつかない枝も出ます。品種によって出やすいものとそうでもないものとがあります。
ブラインドとわかったら、五枚葉の上のよい芽の所で切り戻します。すると6月に花を見ることができます。 |
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●鉢植えに追肥 |
この時期、バラは日に日に大きくなります。特に鉢植えは成長が早いので、肥料が切れないようにします。先月の置き肥がなくなる時期なので再び与えます。さらに週に一度ハイポネックスなどの液肥(1000倍程度)を。
地植えには元肥を施してあれば、原則として肥料はいりません。 |
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●新苗の植えつけ |
基本的には大苗の植えつけと同じですが、ポリポットから抜いた鉢土を崩さない(根を広げたりしない)ようにすることと、秋まで花を咲かせないことがポイントです。
苗が蕾をつけるとどんな花が咲くのか見たくなるのが人情というものですが、そこががまんのしどころ。花を咲かせるというのはバラに限らず植物にとってたいへんなエネルギーを使います。かわいそうなようですが、蕾が出るたびに摘み取りエネルギーを木の生長に回せるようにしてあげましょう。秋には素晴らしい花でほほえみ返してくれることでしょう。
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地植えの場合 |
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@直径40〜50cm、深さ50cmくらいの穴を掘ります。 |
A腐葉土をバケツ2杯くらいと元肥400gを入れます。肥料は市販の配合肥料でかまいません。
B掘り上げた土を半分戻し、よく混ぜます。 |
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ポット苗は植える1〜2日は水やりを控えます。ポットから出したときに土が崩れないようにするためです。 |
C肥料が根に触らないように、苗のつぎ目が地表から3cmくらい上に出るように土を戻してその上に鉢土を崩さないで苗を置きます。 |
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D8〜9割方土を入れたら、バケツ2杯分の水をじっくり時間をかけて注ぎます。 |
E土が沈むのでさらにつぎ目が出る程度まで覆土し、支柱を立てて出来上がり。 |
鉢植えの場合 |
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@鉢底に赤玉土を敷き、その上に赤玉土と腐葉土を6:4の割合でブレンドした土を入れます。
Aつぎ目が2〜3cm出るように調節して苗を載せます。 |
B覆土して支柱を立て、鉢の縁付近に50g程置肥して(絶対に土と混ぜてはいけません)腐葉土などでマルチングし、最後にたっぷり水をあげましょう。
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●その他の手入れ |
*地植えも鉢植えも土が乾いたらたっぷり水を。 |