ばらと温泉と日本酒ラベル/温泉の巻 
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温泉地でのちょっといい話

日常生活を離れ、温泉地にやってくるとそれだけでうきうきした気分になります。そこへ持ってきてどんな些細なこと
でもいいものを見たり、いい話を聞いたり、思いがけず人情に触れたりすると、うれしくて楽しくて仕方のない気持ちに
なるものです。ここではそんな話をご紹介します。皆さんの投稿をお待ちしています。


【第1話】長野県横谷峡温泉 たてしな藍 (投稿者:やなぎ)
 19○○年10月、雰囲気、温泉、料理すべてに大満足してチェックアウトを済ませると玄関の
外ではすでに女将さんが見送りのために立っていました。
 「おかげさまでいい新婚旅行になりました」
と(別に言わなくてもよいことを)言うと、女将さんは
 「まあ、そうだったの〜。あっ、そうそう、ちょっとお待ちになってね」
と言うや、ぴょんぴょん跳ねるようにして宿の中へ。少しして戻ってきて
 「これ、私からのプレゼント。お幸せに!」
と藍染のテーブルクロスをくれました。お金のことをいうのもなんですが敷地内の藍染工房で
染めたもので、結構高いんです。
 茶目っ気たっぷりだった女将もすっかり風格が出てきましたが、今でもたてしな藍はお気に
入りの宿です。

【第2話】群馬県草津温泉 (投稿者:やなぎ)
 2005年11月下旬、いつものように共同浴場「白旗の湯」でひと風呂浴びて夕暮れ時の湯畑
を散策していました。ライトアップされた湯畑の湯はエメラルドグリーンにクリームを溶かし込ん
だような色。硫黄香いっぱいの湯気が立ち込めています。
 余程楽しい気分だったのでしょう。湯畑脇のベンチに腰掛けていた小学校4、5年くらいの男
の子が両親に向かって言いました。
 「草津って、いいところだね。」
 これを耳にした我々夫婦、思わず顔を見合わせてにんまりしてしまいました。その男の子に
ほお擦りしてこう言ってあげたいくらいでした。
(寅さん風に)「そうさ、草津はいいところよ。少年、君は立派な大人になるぞ。おじさんは君の
ような少年に日本の未来を託したい。」