かく言う私も「相当意識していた」にも関わらず通り過ぎ、あわててUターン。目印は「湯けむりの塔」(写真)。すぐ左側は国道17号線です。 |
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17号線を斜め右に入るとそこはもう別世界。石畳風に舗装された細道が旧三国街道です。須川宿近くにあるこの湯の里は、古くは「須川の湯」と呼ばれていたそうで、街道を往来する旅人の疲れを癒したことでしょう。 |
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その風情ある細道の突き当たりが湯本館。なんだかどこぞのお屋敷に入っていくような雰囲気です。
それもそのはず、この湯本館こそが湯宿温泉のまさに湯元なのです。
湯本館所蔵の『湯宿村温泉記録』によれば「1200年前、文徳天皇の治世の仁寿2年2月8日、須川村の弘須法師による大乗妙典誦行満願の夜、薬師如来が現れ、種々の薬湯を賜ったのが湯宿温泉の始まり」といいます。 |
関ヶ原の戦いの後、沼田城主真田信之(幸村の兄)がこの湯で合戦の疲れを癒して以来、歴代城主もこの地に下屋敷(別荘)を造営したとのこと。五代信直はこの湯によって痔の病が完治したので裏山に薬師如来堂(湯宿温泉薬師)を建立したそうです。 |
フロントから浴場に向かう廊下から、裏庭の泉源を見ることができます。 |
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大浴場 |
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円形の大きな湯舟、高い丸天井・・・なかなかモダンな浴場です。 |
大浴場は混浴(他に婦人風呂あり)。脱衣所が男女に分かれていないので、女性は利用しづらいです。両側に洗い場のある円形の湯舟は見た目、美しいのですが、どうしても向かい合って入ることになり、やはり女性にとっては入りづらいでしょう。訪れたときはたまたま他に誰もいませんでしたが、貸し切りではないので妻は落ち着かないらしく、早々に上がりました。着替え終わると宿泊の男性が入ってきて危ういタイミングでした(笑)。 |
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湯舟からは透き通ったきれいな湯がかけ流されています。
源泉温度は62〜63℃。上の写真でもわかるように(左のホース)、加水しないと熱くて入れないようです。 |
わざわざ浴室に巨岩を残しているところを見ると、ここも泉源のひとつなのでしょうか。周りの石には温泉成分がフジツボのように固まっています。柄杓が置いてあるので飲んでみました。硫黄分も感じさせる味。熱いから注意しましょう。 |
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円形の美しい浴槽に石張りの床はとてもきれいなのに、モルタル(?)の壁と天井がだいぶくたびれているのが残念です。そこを手直しすれば、印象が全く違ってくるのになあ・・と勝手なことを思いました。
ここの温泉はとても力があるいいお湯とみました。その証拠に帰りの運転中眠くて眠くて・・・経験上、力のある温泉は眠くなります。 |
【また行ってみたい度】 →こちらをお読みください |
やなぎ夫: |
★★★☆☆ |
やなぎ妻: |
★★★☆☆ |
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2006年11月13日 |
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