八丁湯は敷地内に8つの源泉(いずれも自然湧出)があり、毎分約300リットルの湧出量を誇ります。もちろんすべての湯舟が源泉かけ流しです。
露天風呂
八丁湯には混浴露天風呂が3つ、女性専用露天風呂が1つあります。

野趣あふれる露天風呂群は、私の湯めぐりのバイブル、別冊宝島『本物の温泉・ここが一番』でも「天然湯」部門第1位に選ばれています。

雪見の湯(混浴)
脱衣所を出てすぐのところにある3m四方ほどの正方形の湯舟は開業当時のもの。車が通れる道もなく、建材は背負って運んで造ったという露天風呂の草分け的存在です。

滝見の湯(混浴)
滝を正面に見ながら湯に浸かれる露天風呂。
滝見風呂と雪見風呂を同時に味わえる素晴らしい湯舟です。
巨石を巧みに配しているので、混浴でも入りやすいと思います。湯舟が広いので源泉温度が高い八丁湯でも厳寒期にはかなり温く感じます。

石楠花の湯(混浴)
圧巻がこの露天風呂。石段を滝の中程まで上ったところにあり、真横を滝が流れ落ちます。この滝の中にも源泉があるそうです。どうりで凍結していません。

左の写真、手すりの先に湯舟があります。
夕食後、再び行ってみたら、誰が
作ったのか湯舟の縁に雪だるま。
右の写真はあまりの寒さ
と気持ち良さに年甲斐も
なくはしゃぐ一行。

下の写真は石楠花の湯から見下ろした滝見の湯です。ずっと眺めていたい雪景色でした。

内 湯
内湯は男女ひとつずつあります。

男湯は宿で一番古い浴室で、湯舟は二つあります。以前、真ん中を仕切って男女に分けていた名残だそうです。

硫黄香漂う熱めの湯には暗褐色の湯の花が無数浮遊していて、泉質の確かさを実感します。露天風呂も素晴らしいですが、この内湯も気に入りました。

なお、露天風呂と内湯では泉質が若干ことなります。左の2つが露天風呂、右が内湯です。1号源泉4号源泉は単純温泉となっていますが、硫黄香(硫化水素臭)はあります。
【源泉名】 八丁の湯第1号源泉
【泉質】 単純温泉
【泉温】 49.8℃
【pH】 7.0
【源泉名】 八丁の湯第7号源泉
【泉質】 単純硫黄温泉
【泉温】 52.3℃
【pH】 7.0
【源泉名】 八丁の湯第4号源泉
【泉質】 単純温泉
【泉温】 52.4℃
【pH】 7.2