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越 の 湯
こしのゆ


2008年3月末日をもって残念ながら廃業しました
越の湯は昭和23年創業の銭湯。
入浴料は銭湯料金の400円ですが、日帰り
温泉施設の麻布十番温泉と同じ源泉を使用
しています。

東京都浴場組合公式サイト
を見ると、加盟約
1,300軒の銭湯中で「温泉」として検索できる
ところが37軒ありました(2005年9月現在)。
暖簾をくぐるとまさしく銭湯。
下駄箱に靴を入れてドアを開くと、入り口には
男湯と女湯を見渡せる番台がありました。

銭湯は学生時代以来なので懐かしい。

脱衣所から浴室に入ってまず目に飛び込んできたのがタイル絵。
国際色豊かな麻布十番だけあって洋風です。
アルプスがそびえ、湖には白鳥が遊び、虹がかかっています。
そして湯舟には地下500mから湧くコーヒー色の黒湯。3階の麻布十番温泉もそうですが、薪
を焚いてお湯を沸かしているとか。浴槽は二つあり、小さい方がやや深くて熱め。中にはステ
ップがあります。お湯が黒くて底が見えないので注意が必要です。

江戸っ子は熱い湯が好きで、東京の銭湯は熱いことで有名ですが、この日はたまたまでしょ
うか、42〜43℃でちょうどいい湯加減でした。
何かで読んだか聞いたかした話ですが、江戸っ子の熱湯好きは町火消しが始めだったとか。
八百八町を守っているプライドと驕りがあったのでしょう。50℃近いお湯に入り、町人が冷まそ
うとすると怒鳴り散らしたとか。そんなこんなで熱い湯に我慢して入るのが粋という風潮が広
まったそうです。ありそうな話ではあります。
色からするとヌルリとした感触を想像しますが
意外にもさらりとした肌触り。それでも湯上り
後は肌がスベスベになっているのを実感でき
ます。

こんな銭湯が家の近所にあったらなあ・・・と
しみじみ思いました。

DATA (記載情報は訪問時のものです。変更されている場合もありますのでご注意ください)
【営業時間】 15:00〜23:30
定休日:毎週火曜日(祝祭日の場合は翌日)
【入浴料金】 400円



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