乾徳山 恵林寺(けんとくさん えりんじ) 〜甲州市〜 (2006年3月27日) |
|
|
 |
恵林寺は1330年、夢窓国師が開山した臨済
宗の古刹。
天正元年(1573)4月12日、武田信玄は西上
作戦の途上、信州伊那の駒場で病没(享年
53才)。「三年喪を秘せ」との遺言により、没
後3年目に信玄公が菩提寺と定めたここ恵
林寺で盛大な葬儀が行われました。
寺内には信玄公の墓所があります。 |
 |
黒門、赤門(重要文化財)と進むと
有名な三門が見えてきました。
桜もきれいです。 |
 |
 |
「安禅不必須山水 滅却心頭火自涼」
(あんぜんかならずしもさんすいをもちいず しんとうめっきゃくすればひもおのずからすずし) |
天正10年(1582)3月11日、織田軍に攻められた武田勝頼は天目山で自刃し、武田氏は滅
亡。4月3日、織田軍は恵林寺に押し寄せ、潜伏保護されていた者たちの引渡しを要求。
快川(かいせん)和尚がそれを拒むと、和尚をはじめ約100人の僧侶を三門の楼上に封じ込め
て火を放った。燃える楼上からは読経の合唱が流れたという。
再建された三門には快川和尚が火定を遂げた際の一句「安禅不必須山水 滅却心頭火自
涼」が掛けられています。 |
国指定名勝の庭園も見事です。
寺内には江戸時代、甲府城主となった柳沢
吉保夫妻の墓所もあります。吉保というと
悪役のイメージが強いのですが、藩政に力
を注ぎ領民からも慕われていたといいます。 |
 |
|
|