国道52号線から分岐して早川沿いを北上する県道37号線はすれ違いに気を遣う個所は一部で、青く澄んだ早川の流れを見ながらの約30kmのドライブは快適でした。
到着した慶雲館は山の中とは思えない堂々たる宿構えです。 |
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平成9年に全面改装したということで、ロビーもきれいで広々としています。 |
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通されたのは「もみ」という部屋。10畳間に広縁が付いた標準タイプです。 |
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早割プランで1泊1人21,114円(税込)の部屋なのですが、正直値段の割にはチープな印象。ドア等いかにも鉄筋旅館を改装したのが見て取れるし、広縁の壁には雨漏りの跡が・・・。入口が空いていたので隣の部屋をちょっと覗いてみたら、広くてきれい。ドアも全く違っています。これが4千円の差かなと・・・。慶雲館には5万円位の部屋もあります。 |
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部屋からの眺めはなかなか。対岸にフォッサマグナ(大地溝帯)の西縁「糸魚川静岡構造線」の露呈岩相が見えます。 |
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部屋の鍵が2つ用意されているのはうれしい配慮です。なにしろこの宿の一番の売りは温泉ですから、これなら互いに時間を気にせず入浴を満喫できます。 |
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西山温泉慶雲館一番の売りは何と言っても温泉。何しろキャッチフレーズが「全館源泉かけ流しの宿」。4つの大浴場、2つの貸切り露天風呂、それに風呂付客室の風呂もすべて加水・加温なしの源泉かけ流しで、しかも飲用できます。ちなみに部屋の洗面所のお湯も温泉です。 |
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渓流野天風呂
「白鳳の湯」 |
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9:00〜21:00:男性 21:00〜9:00:女性 |
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早川の渓流沿いにある堂々たる佇まいの大野天風呂。早川流域で産出される白鳳石で造った湯舟だそうです。湯口にコップがあるので飲んでみると、かすかに硫黄香があっていかにも温泉を飲んでいるという感じ。柔らかくて飲みやすいお湯です。 |
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展望野天風呂
「望渓の湯」 |
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9:00〜21:00:女性 21:00〜9:00:男性 |
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4階にある、慶雲館の顔と言ってもいい展望野天風呂。古代檜で造った楕円形の美しい湯舟は3〜4人はゆったり入れるサイズ。湯はやや温めで渓谷の木々を見ながらいつまでも浸かっていたい、上がるのが惜しくなる野天風呂です。 |
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展望大浴場
「桧香の湯」 |
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9:00〜21:00:男性 21:00〜9:00:女性 |
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畳敷きの脱衣所に驚き、さらに古代桧造りの巨大な湯舟に目を奪われ、まるで東山魁夷の絵のようなガラス越しの緑に感動し・・・素晴らしいとしか言いようのない浴場です。視覚的な効果なのか、湯が一層まろやかに感じます。この広さで源泉かけ流し、西山温泉慶雲館、恐るべしです。 |
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展望野天風呂
「石風の湯」 |
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9:00〜21:00:女性 21:00〜9:00:男性 |
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脱衣所は「桧香の湯」と同じく畳敷き。こちらは石造りの浴場なのですが、「桧香の湯」の印象があまりにも強く、何となく残念な気分になってしまうのが実に惜しい。まあ、引き立て役ということで。 |
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貸切り野天風呂
「川音」 |
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貸切り野天風呂は「川音」と「瀬音」の2つあり、午後10時までは予約制、それ以後は空いていれば自由に利用できます。 |
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この広さ、この風情・・・並の旅館ならこれで充分宿の顔になれる露天風呂だと思います。これを貸切りで利用できるなんて・・・すごいとしか言いようがありません。 |
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慶雲館は食事にも定評があります。食事は夕食、朝食とも食事処で頂きます。
こちらをクリックしてご覧下さい→ 慶雲館の食事 |
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「全館源泉かけ流しの宿」と謳うだけあって、温泉に関しては文句なし。2つの露天風呂と内湯、それに無料貸切り露天風呂には大満足。料理も美味しかったです。ただし、部屋の紹介で書いたようにコストパフォーマンス的にはやや不満が残りました。チェックアウトは11時でも布団を上げられてしまっては大好きな二度寝もできず(もっともこれは我々ぐうたら夫婦だけの感想ですが)、10時には宿を後にしたのでした。 |
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【また行ってみたい度】 →こちらをお読みください |
やなぎ夫: |
★★★★☆ |
やなぎ妻: |
★★★☆☆ |
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2014年8月27日 |
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