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いわき湯本温泉 〜さはこの湯〜

いわきゆもとおんせん さはこのゆ

福島県いわき市常磐湯本町三函176-1
古くは三函(佐波古)の湯(注1)と呼ばれたいわき湯本温泉。温泉街の中心にある温泉神社は927年(編纂開始は905)に編まれた『延喜式』所載の格式を持ち、拾遺和歌集でも詠まれていることから(注2)、有馬(兵庫)・道後(愛媛)とともに日本三古泉(注3)のひとつといわれる。

1995年にオープンした共同浴場「さはこの湯」はいわき湯本のシンボル的存在になっている。

(注1)その昔、この地の名山・湯の岳(593m)は「さはこ山」、温泉神社は「さはこ神社」と呼ばれていた。町中には現在も三函(さはこ)の地名があり、温泉神社の宮司さんも佐波古姓だとか。「さはこ」の由来については諸説があるらしいが、一般的な説は湯の岳山頂付近に仏道でいう三学(戒・定・慧)を納めた箱型の石が三つあり、三箱(さはこ)山と名付けられたのが始まりとされている。ちなみに「戒」は持戒(悪いことをせず善い行いをする)、「定」は禅定(精神を統一して心の安らぎを得る)、「慧」は智慧(安らかになった心で真実を正しく見る)だそうである。

(注2)あかずして 別れし人の住む里は さはこの御湯の山のあなたか (よみ人しらず)

(注3)日本三古泉は有馬温泉と道後温泉に、万葉集・日本書紀に「牟婁(むろう)の湯」の名で登場する和歌山の白浜温泉を数えるのが一般的か。

湯本にはこんな鶴の伝説があります。

近江の国から二人の旅人がここ、さはこの里を訪ねると、傷ついた鶴が降りてきて湯気立ち上る泉に浸かっていた。かわいそうに思った二人が傷口を洗ってあげると、鶴は飛び立っていった。数日後、高貴な女性が訪ねてきて二人に巻物を渡した。そこには「このさはこの温泉は神のお造りになった御湯である。汝らは二人でこの地を開き、この地の民の暮らしを支えるべし」と記してあった。二人はさっそく湯本温泉を開いた。

【さはこの湯 入浴レポート】 *温泉情報はこのページのおわりにあります。
さはこの湯は江戸末期の建築様式を模して建てられています。1階が浴場で、八角形の檜風呂「幸福の湯」と岩風呂「宝の湯」の2つの大浴場と、身障者用「長寿の湯」があります。2階は温泉資料展示コーナーとマッサージ室、3階は大広間になっています。

2つの浴場(檜風呂と岩風呂)は男女日替わりになっていて、この日は岩風呂が男湯になっていました。風情ある建物と泉質の良さ、そして230円という料金からさはこの湯は大人気で、以前訪れた時は檜風呂でしたがあまりの混雑に閉口した記憶がありますが、今回は平日の昼食時で、ほぼ貸切り状態。

浴場には大きめの湯舟(温湯)と小さな湯舟(熱湯)、それにうたせ湯があります。
こちらが大きめの湯舟。硫黄香漂う柔らかな肌触りの湯がかけ流されています。「温湯」というほど温くはありませんが、適温で長く入っていられます。
こちらが小さな湯舟。定員2名といったところです。たまたまだったのかもしれませんが、「熱湯」というほど熱くはありませんでした。

前述したように、以前訪れた時はものすごい混雑で湯を味わうどころではなく、「また行ってみたい度」も★2つだったのですが、今回は上等な硫黄泉を満喫できました。★4つに急上昇! 人気の共同浴場だけにもう少し湯舟が大きいといいのですが。
また行ってみたい度 こちらをお読みください
やなぎ夫: ★★★★☆ やなぎ妻: 未宿泊

2015年9月8日

DATA (記載情報は訪問時のものです。変更されている場合もありますのでご注意ください)
【泉質】 含硫黄-ナトリウム-塩化物・硫酸塩温泉
【源泉温度】 59.7℃  【pH】 7.6
ノート】 源泉かけ流し
【効能】 慢性皮膚病、創傷、糖尿病、動脈硬化症、高血圧症など
【営業時間】 8:00〜22:00
 休業日:毎月第3火曜日(祝日の場合は翌日)・元日
【入浴料金】 230円
【電話】 0246(43)0385
【HP】さはこの湯公式サイト
【地図】 
【アクセス】 常磐道いわき湯本ICから県道14号経由で約10分
       JR常磐線湯本駅下車徒歩10分




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