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いわき湯本温泉 〜雨情の宿 新つた〜

いわきゆもとおんせん うじょうのやど しんつた

福島県いわき市常磐湯本町吹谷58
古くは三函(佐波古)の湯(注1)と呼ばれたいわき湯本温泉。温泉街の中心にある温泉神社は927年(編纂開始は905)に編まれた『延喜式』所載の格式を持ち、拾遺和歌集でも詠まれていることから(注2)、有馬(兵庫)・道後(愛媛)とともに日本三古泉(注3)のひとつといわれる。

新つたは明治10年創業。野口雨情ゆかりの老舗旅館である。

(注1)その昔、この地の名山・湯の岳(593m)は「さはこ山」、温泉神社は「さはこ神社」と呼ばれていた。町中には現在も三函(さはこ)の地名があり、温泉神社の宮司さんも佐波古姓だとか。「さはこ」の由来については諸説があるらしいが、一般的な説は湯の岳山頂付近に仏道でいう三学(戒・定・慧)を納めた箱型の石が三つあり、三箱(さはこ)山と名付けられたのが始まりとされている。ちなみに「戒」は持戒(悪いことをせず善い行いをする)、「定」は禅定(精神を統一して心の安らぎを得る)、「慧」は智慧(安らかになった心で真実を正しく見る)だそうである。

(注2)あかずして 別れし人の住む里は さはこの御湯の山のあなたか (よみ人しらず)

(注3)日本三古泉は有馬温泉と道後温泉に、万葉集・日本書紀に「牟婁(むろう)の湯」の名で登場する和歌山の白浜温泉を数えるのが一般的か。

湯本にはこんな鶴の伝説があります。

近江の国から二人の旅人がここ、さはこの里を訪ねると、傷ついた鶴が降りてきて湯気立ち上る泉に浸かっていた。かわいそうに思った二人が傷口を洗ってあげると、鶴は飛び立っていった。数日後、高貴な女性が訪ねてきて二人に巻物を渡した。そこには「このさはこの温泉は神のお造りになった御湯である。汝らは二人でこの地を開き、この地の民の暮らしを支えるべし」と記してあった。二人はさっそく湯本温泉を開いた。

【新つた 宿泊レポート】 *温泉情報はこのページのおわりにあります。
今回は父の十三回忌の法要のあと、旅行好きだった父を偲んで一族で訪れました。

   
部屋は「福寿館」の12.5畳+6畳+広縁。6人でもゆったり過ごせる広さです。 窓からはいわき湯本の街を一望できます。 

  【野口雨情ギャラリー】

新つたに度々逗留した童謡・民謡詩人、野口雨情ゆかりの品々が展示されています。 
 

温 泉
新つたには男女別の大浴場(内湯+半露天)、庭園露天風呂、貸切り風呂があります。

大浴場内湯はかけ流し循環併用式。新湯投入量が多く、気持ちいい。

 
源泉かけ流しの半露天風呂。硫黄香が漂い、これぞいわき湯本の湯という感じ。やや温めなので長湯を楽しめます。

 
こちらは源泉かけ流しの庭園露天風呂「竹林」。

基本は混浴ですが、18:00から21:00は女性専用になります。
 

 

食 事
 
食事は夕食、朝食ともダイニングで。

程良いテンポで料理が次々と運ばれてきます。我が家は2年半ほどいわき市に住んだことがあり、メヒカリの天ぷらやウニの貝焼き、渡り蟹の味噌汁など懐かしかったです。

これでもかというくらいたくさん出てきましたが、どれも美味しく、残さず頂きました。
 
食前酒: 梅酒

前菜: 味鰹チーズ焼き
    カブと柿の酢の物菊花和え
    紅葉もみじ揚げ
    伊達鳥の照り焼き
    南瓜茶碗蒸し
    穴子白焼き山葵のせ
    無花果ワイン煮
お造り: 秋刀魚
     鮪
     牡丹海老 
     雲丹
揚げ物: 開き目光天麩羅
     舞茸
     獅子唐
海鮮: 勘八しゃぶしゃぶ

  しゃぶ または カルパッチョで
 
土瓶蒸し: 松茸
      鱧
      銀杏
      鳥
      三つ葉
一品料理: ローストビーフ 
御飯: 秋鮭炊き込み御飯 

    香の物
 お椀: 渡り蟹の味噌汁
デザート: シャーベット 
 
 
朝食も美味しかったです。
 
   
実は10月12日は各地に甚大な被害をもたらした台風19号が中部、関東、東北地方を通過した日。幸い私たちは台風が来る前にチェックインし、翌日は台風一過の秋空が広がったが、被害を受けた皆様には申し訳ない気持ちでならなかった。

新つたはお湯良し、料理良しのいい宿でした。また利用したい宿のひとつになりました。
また行ってみたい度 こちらをお読みください
やなぎ夫: ★★★★★ やなぎ妻: ★★★★☆

2019年10月12日

DATA (記載情報は訪問時のものです。変更されている場合もありますのでご注意ください)
【泉質】 含硫黄-ナトリウム-塩化物・硫酸塩温泉
【源泉温度】 58.3℃  【pH】 8.0
ノート】 源泉かけ流しの浴槽あり
【効能】 慢性皮膚病、創傷、糖尿病、動脈硬化症、高血圧症など
【宿泊料金】 12,000円〜
【電話】 0246(43)1111
【HP】 新つた公式サイト
【アクセス】 常磐道いわき湯本ICから県道14号経由で約10分
       JR常磐線湯本駅下車徒歩7分

 
立ち寄りスポット(その1):白水阿弥陀堂 
立ち寄りスポット(その2):勿来の関


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