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上州湯の湖(品木ダム) |
草津の温泉街から国道292号線旧道を六合
村に入るとすぐに左手に「上州湯の湖」の標
識。車の往来も少ない道を下ること数分、エ
メラルドグリーンの水を湛えるダム湖が出現
する。神秘的というより少しこわい感じ。 |
草津温泉のお湯が流れる湯川、白根山の硫黄分が溶け込んでいる大沢川・谷沢川は、強
酸性の川。そのためこれらの注ぎ込む吾妻川も魚がいない川でした。それを改良するため
湯川は草津中和工場で、大沢川・谷沢川は香草中和工場で石灰を投入して中和していま
す。品木ダムはそのときにできる中和生成物を貯めるために1965年(昭和40年)に作られ
ました。沈殿した中和生成物は浚渫(しゅんせつ)し、脱水された後、土捨て場に運ばれる
そうです。 |
ダムの大きさは高さ43.5m・堤長106mで、す
ぐ下には湯川発電所があって下流地域に送
電しています。
中和事業開始後はかつて「死の川」といわれ
た吾妻川には魚が生息するようになり、また
農業用水での酸の害もなくなり、収穫も増え
たとのことです。 |
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