ばらと温泉と日本酒ラベルロゴ 我が家のバラ、訪ね歩いた温泉、日本酒ラベルコレクションをご紹介します
トップページ | ばらの巻 | 温泉の巻 | 日本酒ラベルの巻 | サイトマップ
温泉の巻トップ ルート別案内 宿泊施設案内 日帰り施設案内 お気に入りの宿
草津温泉案内 信玄の隠し湯 温泉ランキング 立ち寄りスポット 私の温泉リスト

稲子湯温泉 〜稲子湯〜
いなごゆおんせん いなごゆ

長野県南佐久郡小海町稲子1343
 
稲子湯温泉は八ヶ岳連峰の北東山腹1520mに湧く。源泉の発見は慶応年間(1865〜68)。稲子湯は明治13年(1880)創業の一軒宿で、多くの登山客の疲れを癒やしてきた。

【稲子湯 立ち寄り湯レポート】 *温泉情報はこのページのおわりにあります。
 
国道141号線松原湖入口から県道480号線(八ヶ岳ビューロード)を上っていく。眼前に雄大な八ヶ岳連峰が見えます。
看板にしたがって左折すればあと3km。遠い昔、大学生の頃に仲間たちと野辺山に泊まった折、稲子湯に立ち寄り湯をしに来たことがあります。あの時は松原湖から南側の林道を使いました。当時はもちろんカーナビはなく、地図上で距離的に少し短いように見えたからですが、未舗装の狭い林道がやたらに長く感じたのが記憶に残っています。

今回はカーナビが示した八ヶ岳ビューロード経由。この経路が正解のようでJR小海駅からの町営バスも走っています。ただしカラマツ林の中の道は舗装されているとはいえ道幅が狭く、対向車が来たら面倒な箇所もあるので運転に自信がない方にはあまりお薦めしません。

 
いい雰囲気の建物。私は山はやらないのですが、下山してきた登山客はこの玄関を見てほっとするのでしょう。
 
ロビーは吹き抜けになっていてモダンな山小屋です。受付けで入浴料650円を払っていざ浴場へ。
浴室の入口にはいかにも山の宿らしい洗面所があります。

浴場は男女別に内湯が1つずつ。幸運にも他に入浴客はいません。
 
3〜4名はゆったり入れそうな湯舟にはうっすら緑褐色に濁った湯が満たされています。
 
8.1℃の冷鉱泉を42℃に沸かして湯舟の隅から流し込んでいます。温泉表示には「湯量が少ないため循環しています」とありましたが、とても新鮮な湯に感じます。舐めてみると、気の抜けた炭酸+鉄の味・・・美味しくはありませんがいかにも体に効きそうです。
実はここで大失敗をしてしまいました。帰宅してから復習のために『信州・日帰りで行く温泉』(安藤雅樹著)を読み直したら次のように書いてあったのです。

「(前略)湯舟の横には冷たい源泉が満たされている石の湯桶があり、温泉が熱い場合には、そこから冷たい新鮮な源泉を注げるようにバルブが付いている。源泉を口に含んでみると炭酸分を感じ、レモンのような酸っぱい味とえぐみも感じる。その湯桶は、硫黄分により白く染まっており、お湯が流れ出た床は鉄分により茶色になっている。」

確かに白く染まった石の湯桶はありました。
 

しかし「出す時は(バルブを)反時計回りに強めに回して下さい」という手書きの掲示板があって、ちょうどいい湯加減だし、ただの「水」ならば不要と思いバルブを捻りませんでした。さらには「沢水かなんかだろう」と湯桶の透明な水を舐めてみることもしなかったのです。「水」ではなく「源泉」と書いてくれていたら大喜びで口に含み、バルブを全開にしたのに・・・。『信州・日帰りで行く温泉』には稲子湯を「掛け流し」と紹介していますが、なるほどバルブを捻れば確かにかけ流しです。

自信満々で答案用紙を提出し、後になって大事なポイントを外したことを知って愕然とした気分。しっかり勉強して行かなかった自分が悪い。

でもこの時はまだその事実を知らず、体はぽかぽか、極上の山のいで湯を独り占めして大満足でした。


学生時代に仲間たちと訪れた時は夏休み中とあって他の入浴客もたくさんいて芋洗い状態でした。いつかまた来たいと思っていたのですが、40年後に貸切り状態という形で実現できました。しかしながら源泉のバルブを捻らなかったのは痛恨の極み。今回は★4つということにして、是非また訪れて今度こそシュワシュワの炭酸泉を味わって5つ★にしたいと思います。
また行ってみたい度 こちらをお読みください
やなぎ夫: ★★★★☆ やなぎ妻: 未入湯
2021年11月11日

DATA (記載情報は訪問時のものです。変更されている場合もありますのでご注意ください)
 
【泉質】 含硫黄・二酸化炭素−単純冷鉱泉
【源泉温度】 8.1℃   【pH】 4.9
【湧出量】 70リットル/分(自然湧出)
ノート】 循環式(バルブを開けることにより冷たい源泉をかけ流せる)
【効能】 軽症高血圧、軽い高コレステロール血症、きりきず、自律神経不安定症、冷え性、アトピー性皮膚炎ほか
【日帰り入浴時間】 9:00〜16:00
【入浴料金】 650円
【電話】 0267(93)2262
【HP】 稲子湯公式サイト
【アクセス】 中央道長坂ICまたは上信越道経由中部横断道八千穂高原ICより国道141号・県道480号(八ヶ岳ビューロード)経由で60分
       JR小海線小海駅から町営バスで稲子湯(11〜4月まで運休)





トップページ | ばら | 温泉 | 日本酒ラベル | ブログ