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いい雰囲気の建物。私は山はやらないのですが、下山してきた登山客はこの玄関を見てほっとするのでしょう。 |
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ロビーは吹き抜けになっていてモダンな山小屋です。受付けで入浴料650円を払っていざ浴場へ。 |
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浴室の入口にはいかにも山の宿らしい洗面所があります。 |
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浴場は男女別に内湯が1つずつ。幸運にも他に入浴客はいません。 |
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3〜4名はゆったり入れそうな湯舟にはうっすら緑褐色に濁った湯が満たされています。 |
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8.1℃の冷鉱泉を42℃に沸かして湯舟の隅から流し込んでいます。温泉表示には「湯量が少ないため循環しています」とありましたが、とても新鮮な湯に感じます。舐めてみると、気の抜けた炭酸+鉄の味・・・美味しくはありませんがいかにも体に効きそうです。 |
実はここで大失敗をしてしまいました。帰宅してから復習のために『信州・日帰りで行く温泉』(安藤雅樹著)を読み直したら次のように書いてあったのです。
「(前略)湯舟の横には冷たい源泉が満たされている石の湯桶があり、温泉が熱い場合には、そこから冷たい新鮮な源泉を注げるようにバルブが付いている。源泉を口に含んでみると炭酸分を感じ、レモンのような酸っぱい味とえぐみも感じる。その湯桶は、硫黄分により白く染まっており、お湯が流れ出た床は鉄分により茶色になっている。」
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確かに白く染まった石の湯桶はありました。 |
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しかし「水を出す時は(バルブを)反時計回りに強めに回して下さい」という手書きの掲示板があって、ちょうどいい湯加減だし、ただの「水」ならば不要と思いバルブを捻りませんでした。さらには「沢水かなんかだろう」と湯桶の透明な水を舐めてみることもしなかったのです。「水」ではなく「源泉」と書いてくれていたら大喜びで口に含み、バルブを全開にしたのに・・・。『信州・日帰りで行く温泉』には稲子湯を「掛け流し」と紹介していますが、なるほどバルブを捻れば確かにかけ流しです。
自信満々で答案用紙を提出し、後になって大事なポイントを外したことを知って愕然とした気分。しっかり勉強して行かなかった自分が悪い。
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でもこの時はまだその事実を知らず、体はぽかぽか、極上の山のいで湯を独り占めして大満足でした。 |
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学生時代に仲間たちと訪れた時は夏休み中とあって他の入浴客もたくさんいて芋洗い状態でした。いつかまた来たいと思っていたのですが、40年後に貸切り状態という形で実現できました。しかしながら源泉のバルブを捻らなかったのは痛恨の極み。今回は★4つということにして、是非また訪れて今度こそシュワシュワの炭酸泉を味わって5つ★にしたいと思います。 |
【また行ってみたい度】 →こちらをお読みください |
やなぎ夫: |
★★★★☆ |
やなぎ妻: |
未入湯 |
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2021年11月11日 |
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