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鹿教湯温泉 〜文殊の湯〜

かけゆおんせん もんじゅのゆ

長野県上田市鹿教湯温泉1369-1
鹿教湯温泉は、文殊菩薩が鹿に化身し、猟師に出湯があることを教えたという開湯伝説が残る歴史ある温泉地。環境省の国民保養温泉地に指定されている。

共同浴場「文殊の湯」は以前「大湯」があった所に建てられた日帰り入浴施設。内村川の辺にあり、鹿教湯のシンボル的な存在の「五台橋」を渡った対岸には文殊堂と薬師堂がある。
昔、一人の猟師が山へ狩りに出かけたところ一頭の立派な鹿を見つけ矢を放った。矢は命中したが鹿は山の中へ逃げてしまった。探しても見つからず諦めかけたその時、背中に矢をさした鹿が気持ちよさそうに水浴びをしていた。猟師が近づくと傷を負ったはずの鹿は元気よく走り去っていった。不思議に思って水溜りに近寄ってみるとそれはこんこんと湧き出るお湯だった。この話を聞いた村人たちは鹿が教えてくれた湯だから「鹿教湯」と呼び、病気やケガをするとこの湯に浸かって治した。そして文殊菩薩様が鹿の姿になって現れ、湯の在処を教えてくださったに違いないと信じて大切にしたという。

【文殊の湯 入湯レポート】 *温泉情報はこのページのおわりにあります。
前述したように、文殊の湯の前身は大湯でした。宿泊したみやこ旅館のご主人に伺った話では、昭和30年までは鹿教湯温泉の宿に内湯はなく、宿泊客(=湯治客)は大湯の湯に浸かりに来たそうです。昔の湯治場はどこもそういうシステムでした。

右の写真は文殊の湯に通じる湯端通り。右の建物がみやこ旅館で、以前の玄関はこの通りに面していました。今は裏口になっています。
ここは湯坂。鹿教湯の湯は脳卒中の後遺症にも効能があり、湯治客は杖を突きながらこの坂を上り下りして大湯に通いました。宿のご主人が「今はこんな言い方は差別用語ですが」と前置きしつつ、昔は「中気坂(ちゅうきざか)」と呼ばれていたと教えてくれました。坂の上り下りはリハビリにもなったのでしょう。湯治を終える頃には杖を忘れて帰ったという話も。

共同浴場「文殊の湯」は2000年に建て替えられた蔵造りのおしゃれな外観。入浴料は大人300円ですが、鹿教湯温泉の宿泊客は宿に言えば200円で入浴券を購入できます。

男女それぞれの浴場には内湯と露天風呂があります。浴場は思ったほど広くはないのですが、タイル張りの湯舟がきれいです。内湯は湯舟が2つに分かれていて、2人入れば満員御礼の小さい方の湯舟には源泉が注ぎ込まれていて熱めの湯。大きい湯舟は小さい湯舟からオーバーフローした湯が注がれる仕組みで温めの湯となっています。
露天風呂は4人ほど入れるサイズ。川沿いにあるのですが、竹垣で囲っているため(のぞき窓はありますが)眺望はよくありません。囲いがなければ文殊堂や薬師堂も見えるのですが、逆に外からも丸見えなわけで、仕方ありません。写真は五台橋から見た文殊の湯。

館内の表示では「かけ流し(衛生管理のため一部ろ過)」「塩素消毒あり」となっていますが、嫌なカルキ臭もなく、気持ちよく浸かることができました。注ぎ口の湯を舐めてみましたが、特に特徴的な味はありません。同じ鹿教湯温泉混合泉を使っている町高梨共同浴場の湯はわずかに玉子味を感じたのですが・・・。お湯は町高梨の勝ちでしょうが、鹿教湯温泉随一の観光スポットにある共同浴場ですから一浴の価値はあります。
また行ってみたい度 こちらをお読みください
やなぎ夫: ★★★☆☆ やなぎ妻: 未入湯
2016年3月6日

DATA (記載情報は訪問時のものです。変更されている場合もありますのでご注意ください)
【泉質】 単純温泉
【源泉名】 鹿教湯温泉混合泉(鹿教湯2,3,4,6号泉と大塩5号泉の混合泉)
【源泉温度】 45.9℃  【pH】 8.1
【湧出量】 2,400リットル/分
ノート】 源泉かけ流し(一部循環併用)
【効能】 脳卒中の後遺症、リウマチ、神経痛、運動器障害、高血圧症、動脈硬化症など
【営業時間】 9:00〜20:30
 定休日: なし
【入浴料金】 300円(宿泊客は200円宿で券購入)
【電話】 0268(44)2331(鹿教湯温泉旅館組合・観光協会)
【地図】 
【アクセス】 上信越道東部・湯の丸ICから国道254号線経由で約45分
       JR長野新幹線上田駅から鹿教湯温泉行バス


 立ち寄りスポット五台橋と文殊堂


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