松之山温泉 〜鄙の宿 ちとせ〜
まつのやまおんせん ひなのやどちとせ |
新潟県十日町市松之山湯本49-1 |
|
松之山温泉は草津、有馬と並ぶ日本三大薬湯のひとつで、ホウ酸含有量は日本一。南北朝の昔、一羽の鷹が舞い降り、傷ついた羽を湯で癒しているのを見た木こりが発見したという伝説を持つ、歴史ある温泉だ。
温泉街の中ほどに建つ「ちとせ」は創業140余年の老舗旅館である。
|
|
【ちとせ 立ち寄り湯レポート】 *温泉情報はこのページのおわりにあります。 |
今回は国際バラとガーデニングショウ最優秀賞の副賞(選べるカタログ)で、ぶらり日帰りプラン(温泉+昼食+ゆっくり休める個室)を利用しました。11月中旬、松之山の温泉街は雪化粧です。 |
|
|
|
|
清潔感あふれるきれいな館内。床はエレベーターの中まで一面畳敷きで気持ちいい。 |
|
|
|
12時ちょうどにチェックイン(本来は10時半から)。6畳2間続きの食事処&休憩室に通されて、お茶と笹団子を頂きます。
チェックアウトは15時ということで、食事前に先ずはひと風呂浴びることにしました。 |
|
|
|
浴場は内湯と露天風呂が男女別にあり、他に男女時間入替え制の露天風呂「月見の湯」があります。 |
|
|
畳敷きのきれいな脱衣所。籠にはそれぞれ格言や四字熟語が付いています。 |
|
他に入浴客はいないし、浴場も良さそうだし・・・「天真爛漫」なおやじになっています(笑) |
|
「ほんやらの内湯」 |
|
姿の良い湯舟です。こういう浴場を見ると小躍りしたくなります。昼食の前後に二度入りに来ましたが、その度に洗い場が整頓されていて・・・宿の、客への思いやりと温泉に対する愛情を感じます。こういう宿は間違いありません。
90℃の高温で自噴している鷹ノ湯源泉を使用。湯口でも70℃という高温で、内湯は源泉かけ流し・浴槽内循環併用です。 |
|
|
|
|
|
「ほんやらの露天風呂」 |
露天風呂は源泉かけ流し。ご覧のとおり、眺望が良いわけではありませんが、湯が素晴らしい。内湯も決して悪い湯ではないのですが、やや褐色がかった透明の湯はとろりと肌を包んでくれる。外は雪なので湯温も程良く下がって長湯ができます。
「さあ、上がろう」と思っては未練がましくまた浸かり・・・そんなことを何度も繰り返してしまう、糸引き納豆のような湯でした。 |
|
|
|
湯は石油臭があり、舐めてみると相当な塩分。湯上がり後も汗が引かず、さすがは「日本三大薬湯」のひとつ、ただものではない湯であることを実感します。 |
|
|
|
露天風呂「月見の湯」 |
|
|
こちらの脱衣籠は俳句です。 |
|
旅人と我が名よばれん初しぐれ (芭蕉)
温泉(ゆ)の底に我が足見ゆる今朝の秋 (蕪村) |
|
|
|
これまた姿の良い湯舟です。なんだか大相撲の土俵のよう。堂々たる浴場です。湯は源泉かけ流し。左手は名残の紅葉に雪が積もる山の斜面、右手は温泉街の屋根で、晴れた夜には月がきれいでしょう。
男女入替え制で、女性は6:30〜12:00 、男性は13:00〜18:30です。 |
|
|
松之山温泉は1千万年前の「化石海水」だそうです。太鼓の海が地中深くで閉じ込められ、それが地殻変動によってできた通り道を強い圧力で一気に押し上げられて湧き出してくる「ジオプレッシャ型温泉」といわれているそうです。 |
|
|
|
今回のもうひとつのお目当ては昼食・・・
「山里和定食」 |
|
|
ワラビ、鯉の旨煮、食用菊「もってのほか」、そして地元米・・・地のものをふんだんに使った料理はどれも美味しく、そして胃に優しかったです・・・ですが、「おっ!」と目を引く一品がなかったような。鍋(帰宅後にネットを見ると棚田米と妻有ポークを使った「棚田鍋」のようですが、特に仲居さんの説明もなく・・・)が目玉だったのかもしれませんが、今回はただとはいえ、通常5,500円の日帰り入浴プランだけに、ちょっと物足りなく感じました。 |
|
|
|
上に書いたように料理には若干物足りなさを感じましたが、極上の温泉、きれいな館内・・・松之山温泉「ちとせ」、良かったです。国際バラとガーデニングショウ・ミニバラアレンジメント部門最優秀賞のいいご褒美になりました。 |
|
|
【また行ってみたい度】 →こちらをお読みください |
やなぎ夫: |
★★★★★ |
やなぎ妻: |
★★★★☆ |
|
2017年11月19日 |
|