栃尾又温泉 〜自在館〜
とちおまたおんせん じざいかん |
新潟県魚沼市栃尾又温泉 |
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栃尾又温泉は奈良時代の養老年間、僧行基が発見したと伝わる古湯で、3軒の宿が寄り添うように佇む山間のいで湯である。泉質は国内屈指のラジウム含有量を誇る放射能泉だ。
自在館は400年以上の歴史を持つ老舗宿。。最初は木こりや地元民が利用していた温泉だったが次第に効能のうわさが広がって遠方からも湯治客が訪れるようになり、慶長年間(1596〜1615)に湯小屋を作ったのがその始まりという。 |
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【自在館 立ち寄り湯レポート】 *温泉情報はこのページのおわりにあります。 |
一瞬勝手口?と間違えそうな玄関を入るといい雰囲気のロビー。天井から日本秘湯を守る会の提灯がぶらさがっています。宿は鉄筋建ての本館と大正時代にできた木造の湯治棟から成っています。 |
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日帰り入浴料は1,720円(1,500円+税、タオル付、レンタルバスタオル、休憩室利用可)。私のような2時間程で帰らなければならない遠方からの立ち寄り客には高い料金ですが、10:30〜17:00の間休憩室で仮眠しながら貸切風呂を含めて何度でも入浴し、ラウンジの飲み物も自由に利用できるというシステムをフル活用すれば妥当な料金設定だと思います。 |
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ご主人が利用方法を丁寧に教えてくれました。
大浴場は「したの湯」「うえの湯」「おくの湯」の3ヶ所あって、1日ごとに男女入れ替えになっています(うえの湯&したの湯でワンセット)。
貸切風呂は「うけづの湯」「たぬきの湯」「うさぎの湯」の3つ。貸し切り時間は40分。予約表に名前を記入するシステムで、空いていれば何度で利用できます。 |
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おくの湯へはまっすぐ行って薬師口から出る方が早いのですが、大正時代にできた湯治棟も見てみたかったので2階の連絡通路を通ってみました。 |
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「うえの湯」と「おくの湯」は別棟にあります。以前は旧湯之谷村営の温泉センターでした。 |
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現在は「したの湯」と合わせて栃尾又温泉3宿の共同浴場になっています。
右の写真で手前の赤い暖簾が「うえの湯」、奥の青い暖簾が「おくの湯」です。HP等で紹介されている画像を見ると、うえの湯は旧温泉センター当時のいささか風情に欠ける浴場のようです。開業当時、新潟県初のクアハウスだったということで、ある意味貴重な浴場かも。 |
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おくの湯は2015年完成の浴場で脱衣所もきれいです。本館下の渓流沿いにあるのが「したの湯」、渓流上方にあるのが「うえの湯」で、その奥にあるから「おくの湯」だそうです。 |
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広々としたいい浴場です。手前が源泉かけ流しの湯舟で毎分49リットル泉温36℃弱の放射能泉が溢れています。奥が加温の湯舟で上がり湯に使います。 |
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1時間程浸かったでしょうか。さらりとした癖のないぬる湯なのでいつまででも浸かっていられます。宿でも1時間から1時間半の長湯を推奨しています。
微量の放射能は新陳代謝を促し、人間本来の免疫力や自然治癒力を高めるといいます(ホルミシス効果)。入浴によって皮膚から、呼吸によって鼻から肺へ、そして飲泉によって消化器へ。放射能泉の効果を得るうえで長湯は理にかなった入浴法といえます。 |
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湯は「したの湯」と同じ栃尾又1号泉を使用しています。新鮮さが命の放射能泉なので本当は泉源の真上に作られた「したの湯」に入りたかったのですが、この広々した浴場をほぼ独り占めできて大満足です。心底癒されました。 |
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初めに書いたように自在館には3つの貸切風呂があってフロント脇にある予約表に名前を記入して利用します。 |
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受付時に一番入りたかった「うけづの湯」が空いていてラッキーでした。脱衣所は広くシックな色調でいい雰囲気です。 |
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渓流を眼下に望む半露天風呂。3〜4人入れば一杯の小さな湯舟ですが、木々の緑が目に飛び込んできて気持ちいい。「うけづ」というのは対岸の山の名前だとか。
湯は泉温28.5℃の放射能泉(栃尾又 自在館1号泉)を加温してかけ流しています。 |
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栃尾又温泉、想像以上にいい湯でした。片道3時間半かけて行った甲斐がありました。まさに湯治にぴったりの温泉です。次回は宿泊して「したの湯」「うえの湯」「おくの湯」を味わい尽くしたいと思います。 |
薬師堂と栃尾又の大杉 |
栃尾又の夫婦欅 |
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【また行ってみたい度】 →こちらをお読みください |
やなぎ夫: |
★★★★★ |
やなぎ妻: |
未入湯 |
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2016年9月12日 |
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