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姥湯温泉 〜桝形屋〜
うばゆおんせん ますがたや

山形県米沢市大字大沢姥湯1番地
姥湯温泉は、標高およそ1300m、山形県一の高所に湧く温泉。1533年の発見と伝えられ、桝形屋は17代目にわたって守り続けてきた秘境の一軒宿である。

岩肌も荒々しいV字谷の真っただ中にある露天風呂は圧巻で、交通の便が悪いにも関わらず、多くの入浴客が訪れる人気の温泉だ。

【桝形屋 宿泊レポート】 *温泉情報はこのページのおわりにあります。
今回は学生時代の仲間5人での列車の旅です。東北新幹線から福島駅で奥羽本線米沢行きの普通列車に乗り換えて降り立ったのは峠駅。
以前山形新幹線で通過した時には気が付きませんでしたが、雪対策なのでしょうか、木造のシェルターで覆われた秘密基地のような駅。右の写真は外観です。右上の写真に2つの出入口が見えますが、以前左側にはスイッチバックのための線路が敷かれていたそうです。今はそこが宿(姥湯温泉枡形屋とその途中にある滑川温泉福島屋)の送迎バスの待合所になっています。
福島駅12:54発の列車が峠駅に到着したのが13:23。すでに宿の送迎バスは到着していましたが、出発は13:50とのこと。峠駅まで車で来てここから送迎バスで宿に行くお客さんもいるのだそうです。それがどうしてなのかが間もなくわかりました。

出発までの間、宿の方が荷物の運び方(あとで紹介)や入浴時間の案内をユーモアを交えて「前説」してくれるので、待ち時間もそう飽きませんでした。
もうひとつお話しておきたいのが、列車の本数。上り下りとも1日6本で送迎バスは13:50だけなので、乗り遅れたら大変です。さらに帰りはもっと・・・これも後ほどお話します(もったいぶってばかりですみません)。不便であればあるほど気分が高揚します。

いよいよ出発。標高624mの峠駅から1300mの姥湯温泉まで一気に上ります。舗装こそされていますが、車一台通るのがやっとの山道で、対向車が来たときはどちらかが(原則は上りの車)すれ違いのできる所までバックします。宿までは8kmほどですが、「この日は土曜日とあって日帰り入浴客の車が多いので25分ほどかかるでしょう」との宿の方の話です。
左上の写真のようにガードレールのある個所はほんの一部。右上の写真のように切り返しの方法まで示さなければならない急なヘアピンカーブもあります。運転に自信のない人や車幅の大きい車の場合は送迎バスの利用をおすすめします(宿泊のみ)。

「下の川は姥湯温泉の酸性泉が流れ込んでいるので魚はいません」というような説明を聞きながら送迎バス揺られているうちに駐車場に到着。荷物だけロープウエイに乗せ、あとは数分間の歩き(それほどの距離ではないのでご安心を)。
「カメラはお持ちになってくださいね」という宿の人の言葉どおり、吊り橋からの眺めは素晴らしく、皆さんシャッターを切ります。

早くも紅葉が始まっています。
宿までだらだらとした坂が続きます。傍らを荷物が楽ちんそうに通り過ぎていきます・・・
そして宿に到着です。外観はそっけない山小屋風ですが、玄関から先はとてもきれい。それもそのはず、平成17年に建て替えたばかりだそうです。
玄関には例の提灯。姥湯温泉桝形屋は日本秘湯を守る会の加盟宿です。

木造2階建ての館内は清掃が行き届いていてとてもきれいです。

部 屋
部屋は全13室。2人用、3〜4人用、5〜6人用と3タイプがあって、今回は8畳+4畳半の5〜6人タイプの部屋です。
室内もきれいです。全室シャワートイレ付きで窓からの眺めもよく、快適な空間。携帯電話が圏外なのとテレビの映りが悪いことでようやくここが秘境の宿であることを思い出すといった感じでしょうか。


温  泉 
源泉は露天風呂上方の岩壁に6本ありますが、宿で使用しているのはそのうちの1本のみで、あとは川に流れ落ちているそうです。浴場は露天風呂が混浴1、女性専用1、内湯が男女1つずつあります。
↓ 下の左右の画像をクリックしてください ↓
露天風呂 内 湯
※立ち寄り湯は露天風呂のみの利用で、受付時間は9:30〜15:30です。

夕 食
食事は夕食は17時30分から大広間で。ただし二人連れの場合は部屋食になるようです。
メニューは鯉の甘煮や洗い、米沢牛(希望的観測)の陶板焼き、山菜料理など地のものが中心で、美味しかったです。宿泊料金や立地条件を考えればコストパフォーマンスはかなり高いと思います。
←最後はデザートの
 黒ごまプリンです。
朝 食
朝食は7時15分とかなり早いのですが、送迎バスが7時50分に出発するので、それに合わせた時間になっています。

メニューは清く正しい旅館の朝食という感じ。前の晩飲み過ぎで疲れた胃にはちょうどいい食事です。よく納豆は容器のままかき混ぜなければならない宿が多いのですが、ちゃんと器が用意されていたのには感激しました。

さて、冒頭送迎バスのことでもったいぶった書き方をしましたが、朝食のところでも書いたように朝は8時前に出発です。というのも左の時刻表(2009年9月現在)のように上下とも8時半前後に1本あって、そのあとは13時台までありません。チェックアウトは10時ですからやむを得ないわけです。

もっとゆっくりしたいのに・・・そんな方へ。実は奥の手があるのです。延長料金1人1,050円払えば、送迎バスがその日の客を迎えに行く時間の12:45までいられるのです。
私たち5人が奥の手を選んだのは言うまでもありません。宿泊料金は13,800ですからプラス1,050円の14,850円でチェックアウト12:45の宿に泊まったと思えばそう高くありません。

おかげで朝食後ひと風呂浴びてごろごろしながらB〜ルを飲み、またひと風呂浴びてという贅沢な過ごし方ができました(ただし10時を過ぎると露天風呂は立ち寄り湯の客でけっこう混み合います)。

電車で行かれる方にはおすすめです。別料金で昼食も頼めます。

お土産は「峠の力餅」(大福餅です)。駅前の峠の茶屋で一箱12個入り1,050円で販売しています。
明治32年に福島米沢間に鉄道が開通し、吾妻越えの山腹に峠駅が設けられて以来、旅人を元気づけてきた峠の味。

「ちから〜もち〜、ちから〜もち」駅に列車が到着すると売り子さんの声が響きます。

いい旅でした。
また行ってみたい度 こちらをお読みください
やなぎ夫: ★★★★★ やなぎ妻: 未宿泊
2009年9月26日

DATA (記載情報は訪問時のものです。変更されている場合もありますのでご注意ください)
【泉質】 単純酸性硫黄泉
【源泉温度】 51.1℃  【pH】 2.5
【湧出量】 400リットル/分
ノート】 源泉かけ流し
【効能】 高血圧症、動脈硬化症、慢性皮膚病、きりきず、糖尿病、神経痛、糖尿病、慢性消化器病ほか
【宿泊料金】 13,150円(平日) 13,800円(休前日・特別日)
【営業期間】 4月下旬〜11月上旬
【電話】 090(7797)5934 (現地衛星電話)
 冬期案内所: 0238(35)2633
【HP】 姥湯温泉桝形屋公式サイト
【地図】 
【アクセス】 東北道福島飯坂ICから国道13号線経由約33km、約70分
       JR東北新幹線福島駅にて奥羽本線乗換え、峠駅下車(福島駅から約30分)。
           峠駅より送迎バス(13:50 要予約)で約25分




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